★★★
時々ある密室口論劇。個人的に「12人の優しい日本人」や「おとなのけんか」で面白いイメージがあるコンセプトです。
最近無いなぁと思っていたところで、久しぶりに観た密室口論劇の作品が本作でした。
余り予備知識なく観にいったのですが、2組の親の話を聞いていくうちに浮かび上がる全体像。観客に想像させるというあたりはラジオドラマ的というものに近いのでしょう。
こうした密室劇って、本当に脚本と出演者の表現力に掛かっています。さすが、お見事でした。
「赦す」というキリスト教的な考え方。誰のために「赦す」のかというと実は自分のためだったりするのですね。