
★★★☆
かつては世を騒がせた革命家だったが、いまは平凡で冴えない日々を過ごすボブ。そんな彼の大切なひとり娘ウィラが、とある理由から命を狙われることとなってしまう。娘を守るため、次から次へと現れる刺客たちとの戦いに身を投じるボブだが、無慈悲な軍人のロックジョーが異常な執着心でウィラを狙い、父娘を追い詰めていく。
ポールトーマスアンダーソン監督作の中でも非常にわかりやすい仕立てになっています。
革命の話かと思いきや、家族愛の話になっているなんて。。。エンディングに向けてメッセージ性もありこの時代ならではだと思います。
エンディングでいうと最後のカーチェイス部分は、かつてこんなカーチェイスシーンは見たことがありません。普通カーチェイスというと街中でハンドルをきり、対向車が走ってくるそんなシーンですが、今回は、荒野でのただただ真っすぐな道でのカーチェイス。あるのはアップダウンのみ。
それでこんなに面白いカーチェイスになるとは。
あっぱれです。
またほぼ全編で流れる効果音楽。これが緊張感を漂わせています。映像も流れるようなカメラワークと臨場感ある手持ちカメラが入交り、これまた逃走劇の緊張感が続かせていました。
間に挟み込まれる「今の時間は?」と充電できないのユーモアも素敵でした。