どんな攻めをも、はね返す石垣。どんな守りをも、打ち破る鉄砲。
この題材をもって500ページの大作を読み通してしまいました。
なんてったって、主人公である匡介と彦九郎の戦いになるまでで約300ページを読まされます。ただこれが面白い!
石垣積みと鉄砲鍛冶という同じ近江出身で、技で生計をたてる職人(これに加えて甲賀衆もでてきます)たちの競い。技術は戦争によって発達するという現代にも通ずる部分が描かれています。
ちょうど、ゲームで信長の野望をやっていたこともあり、歴史の教科書では習わない側面を面白く読ませていただきました。