Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

(映画)ゴーストワールド@伏見ミリオン座~リバイバル上映。ゼロ年代の低体温系青春映画の傑作。

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★★★☆

 

ソーラ・バーチスカーレット・ヨハンソンの若き時代の青春映画のリバイバル上映。なんと2001年公開映画なのですね。

 

バカなクラスメイト、つまらない大人たち

死んだ町をぶらぶら彷徨い歩く

世界にうまく馴染めない ふたりの少女の分かれ道

 

キャッチフレーズとして公式WEBサイトに書かれているこの3行が見事に作品を表しています。

特に「ふたりの少女の分かれ道」というところが良い!

開かれた世界に出たところで、今までと違う関係が生まれ、これまでと違う関係値になる。それでも戻ってくるときは戻ってくるというのが真の親友というものなのでしょう。

 

オタクの中年に惹かれていくイーニドの可愛いこと。まぁ現実ではほとんど起きない事柄ですが……。このあたりが映画オタクの夢なんでしょうね。

ゼロ年代のカルチャー的なダイアログとしても面白く、特にファッション部分は大変面白かったです(世代ですので)‥。

senlisfilms.jp

 

 

福田美蘭―美術って、なに?@名古屋市美術館~見方を変えるということ

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正直、福田美蘭って誰?というところからのスタートだったのですが、面白い企画ということで展覧会の閉幕間近の滑り込みで行ってきました。

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作風として『見方を変える』ところに重きを置いた作家性だということが分かります。

 

それが『ゴッホの作品をよりゴッホっぽく』してみたり、『ポーズにつかれて休憩をしているモナリザ』だったりします。

特に絵画の中の人物から見たバージョンの絵とか、笑ってしまいます。

作者の興味は、東洋美術にも及んでいて、浮世絵をモチーフにしていたり(リアル写楽)、写真とのコラージュも多かったです。

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今でいうと「やってみた」シリーズともいうのでしょうか。その目の付け所が面白い。そして美術技法を踏まえて描かれているのがポイントでしょう。

アーティストというよりもデザイナー的な感性が強いのでしょうか。

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すっかりイラストをパソコンで描く時代となり、アイデアひとつである程度のことはできる時代になってきています。ある程度の先まで持っていけるかどうかがこれからは重要なのだと思います。

 

art-museum.city.nagoya.jp

(映画)ゴジラ-1.0@109シネマズ名古屋~”ゴジラ”を山崎貴フィールドに持ち込んだという作戦勝ち

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★★★☆

 

シン・ゴジラ』から7年。まずは『シン・ゴジラ』の後のゴジラ作品を受けたことに敬意を表します。

とはいえどうも不安要素がぬぐえないのが山崎貴監督作品……。ということで期待をせずに観にいったのですが、あっぱれ面白かったです。

 

ゴジラ映画だからといって怪獣映画として描かず、ノスタルジー人間愛モノ(ALWAYS三丁目)と特攻モノ(永遠の0)という監督の代表作のフィールドに持ち込んでいます。

もう一つ、おそらくゴジラ史上初の、核の落とし子としてのゴジラのその前を描いたというコペルニクス的な発想も本作の特徴でしょう。

もちろんちょっと??な部分もありましたが、シン・ゴジラを意識しつつ、この形で決着をつけた監督の手腕はお見事でした。

 

godzilla-movie2023.toho.co.jp

(読書)窓の魚/西 加奈子

静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。春夏秋冬が名前に入ってる4人が温泉宿に行き、翌朝死体が転がっている。

一つの事実を4人の目線から描く。間に挟まれる第三者の目線。(この第三者の目線だけがフォントが違う)。

 

物事は見る角度によって違うことがわかるとともに、出てくる4人がどこか常識とは違う。話を進めるごとに、そうだったのかという驚きと、核心は闇のまま。

それは、どこか社会全体のようなものでるとも思えてしまいます。

 

変な物語ですが、余白こそがあってこその小説ですよね。

 

 

(映画)ザ・クリエイター 創造者@109シネマズ名古屋~近未来、AIと人間が共存する社会

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★★★

 

あまり考えずに観れる映画はないかなぁと思って観た映画。

 

遠くない未来、人を守るはずの AI が核を爆発させたー。
人類 AI の戦争が激化する世界で、元特殊部隊の〈ジョシュア〉は人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”の潜伏先を見つけ、暗殺に向かう。だがそこにいたのは、純粋無垢な超進化型 AI の少女〈アルフィー〉だった。そして彼は“ある理由”から、少女を守りぬくと誓う。やがてふたりが辿りつく、衝撃の真実とは...。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の監督×『TENET テネット』の主演俳優×渡辺謙。近未来の世界、”ニューアジア”を舞台に描かれる感動の SF アクション超大作、開幕。

 

西側諸国、アメリカが人間代表。ニューアジアを拠点とするAI軍(原住民は慕っている)との闘い。

 

人間的な要素が強くなったAIはロボットなのか、というSFによくある問題提起をしつつ、圧倒的な映像でもっていったSF大作でした。

 

よくあるハリウッド映画の東洋あるあるな演出も少なく、渡辺謙も普通に日本人を演じていたのが非常に好感を持てます。

(映画)アアルト@伏見ミリオン座~フィンランドの建築の巨匠の伝記

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★★★

 

コルビジェと並ぶ近代建築の巨人、アアルト。フィンランドの建築家です。すみません、映画を観るまで知りませんでした。

 

伝記映画ということで、アアルトの周りの人の証言で構築されています。

最初の妻、アイノとともに作ったデザイン。面白いのは初期の椅子のデザイン。IKEAの椅子って、このデザインを模したものだったんですね

 


 

こちらがアアルトのデザイン。

こちらがIKEAのデザイン。

足の数が違うだけですね……。

 

実際、この木工は木を曲げるという技術があった会社と出会ったことでアアルトがデザインする作品ができたというようなことが描かれていました。

技術とデザインの両立があってこその進化なんですね。

 

初妻の後に、結婚をしたエリッサもまたアアルトを支えます。アイノが作った礎の上でアアルトを支えます。

 

もう一つ印象的だったのは、晩年、アアルトは大きな恐竜のようだったというフレーズ。世界的には巨匠で評価も高かったアアルトだけれども、フィンランド国内では恐竜のような(つまり最先端ではない…)というような評価になっていったということ。

晩年にヘルシンキの中心部の再開発のコンペに携わるが、結果としては美術館をつくっただけに終わっている。

 

建築って面白いですね。

 

aaltofilm.com

(映画)ミステリと言う勿れ@109シネマズ名古屋~菅田将暉映画…

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★★☆

 

みんな大好き菅田将暉のふわっとした映画になります。

ドラマも原作も接していましせんでしたが、映画.comの評価が高かったので、観にいってきました。

 

新感覚ミステリーというキャッチフレーズがついていますが、確かにミステリーというにはどうも軽すぎる。途中から犯人わかってしまった(というか最初の車のシーンからしてどこか不自然)ので、興ざめ感は否めません。

 

最近の映画に多い、主人公が名言らしいことを口にしてしまう(まぁわかりやすいのですが)のも本作の特徴です。

ちなみに本作では、

「下手だと思った時こそ伸び時です」

「子供って乾く前のセメントみたいなんです」

「どうして女性の幸せを決めつけるんだろう」

なんていう名言が出てきます。それぞれ現代社会を風刺したり、疲れた心に響く言葉です。

これらがどちらかというとあざとく見えてしまうのが残念でした。

 

not-mystery-movie.jp