Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

(読書)福島で酒をつくりたい/上野敏彦

東日本大震災で被災した鈴木酒造店。311の被災後、山形県長井に逃れる。そこで廃業予定だった「東洋酒造」を買取り、8か月後に酒造りを開始する。

そして蔵の再生をさせる経緯がつづられています。

 

本書では2020年7月に浪江町に道の駅をつくる際に、「鈴木酒造店」も入ってもらう形になったことで締めくくられている。

調べると本年度中にオープンされる予定ということです。

www.minyu-net.com

 

本当に人生何があるかわからない。それでも必死に生きていく人の物語。

そしてその横にはお酒がある。

 

なんだか読んでいて涙が出てきました。

 

福島で酒をつくりたい (平凡社新書)

福島で酒をつくりたい (平凡社新書)

 

 

www.iw-kotobuki.co.jp

(読書)日本代表とMr.Children/宇野 日本代表とMr.Children/宇野維正・レジー

以前から気になっていた本。

なによりこの本の表紙デザインは素晴らしい。日本代表のブルーと、ミスチルの「Atomic Heart」という金字塔のアルバムを模したこのデザインを思いついた人は、心をつかむデザインができる閃きがあったんだろうなぁと想像されます。

 

さて本書は、90年代から平成の終わりまでをその時代を駆け抜けたモンスターバンド「Mr.Children」とサッカーブームからスタートした日本代表の軌跡を繋いでの対談で構成されています。

サッカーでいうと、フランス大会・中田英寿オシム時代・長谷部・本田といったあたりになります。

 

共通するのは、「終わりなき旅」。

それは「自分らしさの探求」がもてはやされた時代。そしてミスチルとサッカーの成熟とともに、この概念からの脱却に至ったのではないかということで結ばれている。

 

サッカーについて言えば、「自分たちのサッカー」が当人たちが許容できる範囲のリアリズムを混ぜ込んでいった2018年だった(予選の最終戦の時間稼ぎなど)。

一方、「自分の話」をしてた90年代のミスチルが、「社会の中でのバンド」のあり方を模索すようになった近年。

 

これは共に、成熟期というと聞こえがいいのかもしれませんが、年を取ったということなのかもしれません。大人になったというかなんというか‥‥。

 

日本代表とMr.Children

日本代表とMr.Children

 

 

(読書)「カッコいい」とは何か/平野 啓一郎~「カッコいい」についてこれだけ考察した本はない!

僕の人生の目標の1つに、「おじいちゃんになったとき、カッコいいおじいちゃんになる」というものがあります。

そんな中、本書を見つけました。

 

そもそも漠然と考えていた「カッコいい」とは何なのか。それを解き明かすのが本書になります。

本書によると「カッコいい」とは、

・魅力的(自然と心惹かれる)
・生理的興奮(「しびれる」ような体感)←著者はこれを最重要視しているようだ
・多様性(一つの価値観に縛られない)
・他者性(自分にはない美点を持っている)
・非日常性(現実世界から解放してくれる)
・理想像(比類なく優れている)
・同化・模倣願望(自分もそうなりたいと自発的に感じさせる)
・再現可能性(実際に、憧れていた存在の「カッコよさ」を分有できる)

という要素があるとしている。

 

特に著者が重要視したのは、2つめの生理的興奮についてでした。「しびれる」という感覚を重視しています。

イベント等において、昨今「体験」を大切にする風潮ですが、「体験」だけでは不十分であり、必ず「体感」がなければならない。「鳥肌が立つ」ような瞬間を味わってもらうことによって、ファンになるということです。

 

本書の凄いところは、この2つ目の生理的興奮についてだけでなく、さまざまな角度(特に言語的、歴史的)から「カッコいいとは何か」を検証している点です。

まとめには「これからのカッコいいとは何か」についても考察がされています。それは「真=善=美」に期待するというもの。ただカッコいいは、時代とともに変化していきます。「シェア」することがカッコいいなんて10年前では考えられていませんでした。

こうした時代間の「カッコいい」の差を使って、古典の再発見につながる可能性も著者は指摘しています(例として、那須与一をあげていました。)

 

政治も「カッコいい」の効果をわかっていて、カッコいいを政治的利用することも度々ありました。代表例は、先の戦争であり、メディアを使って群衆を洗脳していきます。

 

漠然としてた「カッコいい」ということをこれだけ考察してくれる本もないでしょう。

著者が10年来で考えていた本らしく読みごたえたっぷりです。

 

「カッコいい」とは何か (講談社現代新書)

「カッコいい」とは何か (講談社現代新書)

 

 

(映画)2分の1の魔法@109シネマズ名古屋

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★★★☆

ピクサー最新作。先日の「ドラえもん」に続いて、子どもたちと観にいってきました。

世の中は、すっかり魔法がさびれたという世界設定。幼い時に父を泣くた、主人公イアン。父の遺言の魔法で、父を復活させようとするが、途中で魔法が切れ、下半身だけよみがえった父の上半身を再生させるべく、兄とともに旅に出る。

ロードムービーらしく主人公の成長もしっかり描かれ、兄弟の愛の描写があり、ラストシーンには涙もできます。伏線も綺麗に回収されるあたりは、さすがピクサー作品です。

 

ちょっと薄い感じもしますが、まぁ半分子供向けということも考えれば、許せる範囲でしょう。

 

俺だって、父にあいたいよ。そんな気持ちで少し涙が出た作品でした。

 

www.disney.co.jp

『古舘伊知郎 トーキングブルース 2020夏』を観てみた!

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エンタメは、ネット配信全盛ですね。そんな中、普通だったらチケットが取れない『古舘伊知郎 トーキングブルース』を観てみました。

約1時間半、喋りっぱなし。

コロナネタからITネタなどご時世柄のネタから、言葉について、そしてモノマネ。

観ていて思うのは、やっぱりスポーツ実況が一番お家芸ですね。

 

ただやっぱり無観客はやりづらそうです。

(映画)ドラえもん のび太の新恐竜@109シネマズ名古屋~川村元気節というべきか

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★★★

東宝が誇るトッププロデュサーの川村元気脚本での「ドラえもん」。子どもたちと夏休みに観てきました。

夏休みというのに映画館はガラガラ。ちょっと寂しいですね。

 

さて、本作の見どころは何といっても、のび太が恐竜の親になったかのような奮闘ぶりでしょう。

いつまでも僕が傍にいてあげないといけない、しかし一人立ちする必要があることもわかる、でも……。それは「おおかみおとこの雨と雪」でもありました。

親子で観にいった親御さんはここで涙ではないでしょうか。

 

もう一つ、本作では完全な悪が出てきません。これもまた現代的というべきなんでしょうね。

 

ちなみに次回作は、なんと「STAND BY ME 2」。のび太と静香の結婚式が舞台。その舞台からのび太が失踪するというもの。おいおい、これまた大人がお涙頂戴確定の設定ではないか。


doraeiga.com

(読書)キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え!/田村潤

個人的には、ラガーよりも一番搾り派なのです。そんなキリンビールのお話し。

高知支店の奮闘記、名古屋支社、東京本社勤務とした著者の奮闘記になります。

 

「地道に愚直に、お客様に喜んでもらうため」

ということなのですが、実際にこれを向き合ってやるというところに覚悟がいります。

 

非常に熱量の高い(暑苦しい)一冊で、読み物としても面白いです。昭和的と言われれば、それまでですが、一つのビジネスの形でもあります。

またビジネス的指南は巻末にまとめがあります。それを見てみると、

  • 事実をベースに考えつくす。事実をもとにして自分の理念に達するまで考え抜く。
  • 自分は何のために仕事をするのか、この会社は何で成り立っているのかを考えるのが理念。
  • 理念に基づいた”あるべき状態”がビジョン。これを共有できれば、戦略の絞り込みができるようになり、戦術はそれぞれ個人が自由に工夫する。理念→ビジョン→戦略→戦術の一貫性を持つ
  • リーダーが部下の信頼を勝ち取るための熱量が、腹をくくるということ。
  • 成功体験が信頼を得る。改革というチャレンジを始めるにも、実績が大きな力になる。
  • リーダーシップの確信を支えるもの。①ひたすら考えること ②未来は予測できないが、創ることができるという思想 ③勝ちたいという執念
  • 結果のコミュニケーションの重要性。
  • 量をすすめれば、質に転嫁する時がくる
  • 顧客目線のシンプルな戦術
  • データは過去の行動の結果にすぎない。現在と将来は我々の手の中にある。

著者の前向きな姿勢がいいですね。特に最後の、現在と将来は我々の手の中にある。というのが良いですね。

やらない理由よりもやれる方法を探ることが、仕事を進めるうえで大事なのでしょうね。