Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

読書

(読書)1兆ドルコーチ――シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え/エリック・シュミット

ネットでちょっと書評が載っていたので読んでみました。 アメフトのコーチ出身でありながら、優秀なプロ経営者。ジョブズの師であると同時に、グーグル創業者たちを育て上げ、アマゾンのベゾスを苦境から救った伝説の存在。 という良き顧問のような方のよう…

(読書)そうだ、星を売ろう 「売れない時代」の新しいビジネスモデル/永井孝尚

ビジネス向け小説。 長野県の阿智村で実際に起きた実話に基づくビジネス物語 温泉旅館で働く新人・諸星明は、衰退する温泉郷の立て直しに挑戦する。しかし周囲は無関心。過去の成功体験が忘れられない反対派もいる逆風のなか、諸星と数人の仲間で始めた「デ…

(読書)Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔/アイリス チュウ

夏休みに台湾旅行に行くということで、一番有名な台湾人、オードリー・タンの本を読みました。 蔡英文の元、IT担当大臣としてマスクアプリで日本でも一躍有名になった彼女の生い立ちから、育ちやLGBT、プログラマー時代(ひまわり運動など)などについて書か…

(読書)木挽町のあだ討ち/永井紗耶子~まるで講談を聞いているかのよう

ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙はたくさんの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者だというひとりの侍が仇討ちの顚末…

(読書)ふがいない僕は空を見た/窪 美澄

以前、映画にもなっていましたね。良いタイトルだなぁと思って気になっていました。文庫本は、設定が続いている連作短編集なのですね。 高校一年の斉藤くんは、年上の主婦と週に何度かセックスしている。やがて、彼女への気持ちが性欲だけではなくなってきた…

(読書)エンタメビジネス全史 「IP先進国ニッポン」の誕生と構造/中山 淳雄

たいそうな名前をつけたものであると手に取ったときは思いました。 しかし、「興行」「映画」「音楽」「出版」「マンガ」「テレビ」「アニメ」「ゲーム」「スポーツ」という9つのジャンルを横断的に書かれた本書は、本当に面白かった。 もともとエンタメの…

(読書)天路の旅人/沢木耕太郎~超長編ノンフィクション。沢木作品のひとつの集大成作。

やはり沢木耕太郎の文書は、水のように体に入ってくる。 西川一三という戦中に密偵として張家口から蒙古・チベットへ、そしてインド・ネパールとわたった8年もの旅についてのノンフィクション大作が本作である。 冒頭、盛岡で美容卸しをしていた西川に会い…

(読書)国産RPGクロニクル ゲームはどう物語を描いてきたのか?/渡辺 範明

「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。 日本のRPGを作ったこの2大シリーズについて考察する1冊。ドラクエが「7」、FFが「10」ぐらいまでしかやっていませんが、それでも面白く楽しめた1冊です。 小学生~中学生時代にやっていた作品は懐か…

(読書)君のクイズ/小川 哲 ~これはクイズの小説ではない。クイズ番組を元にした人の物語である。

本屋で話題になっていたので読んでみました。 噂にたがわずあっという間に引き込まれ、2時間ほどで読了。 『なぜ対戦相手は、問題を言う前に答えられたのか』 という究極の問いを読みほどいていく。クイズ番組の決勝の問題を振り返りながら、その問いととも…

(読書)5A73 / 詠坂 雄二~幽霊文字についての小説

巷で話題になっていたので読んでみました。 関連性不明の不審死の共通項は身体に残された「暃」の字。それは、存在しないにも拘わらず、パソコン等では表示されるJISコード「5A73」の文字、幽霊文字だった。刑事たちが、事件の手掛かりを探る中、新たな死者…

(読書)壇/沢木耕太郎

久しぶりの沢木耕太郎作品。この人の文体が好きなんです。良い日本酒のように体にスッと入ってくる。 今回のテーマは『火宅の人』の作者である檀一雄の妻であるヨソ子の立場から書かれた作品。ルポなのだが当事者の目線から書かれているという2.5人称ともい…

(読書)スキー場は夏に儲けろ!: 誰も気づいていない「逆転ヒット」の法則/和田 寛

元官僚・元コンサルという経歴から白馬に魅了されてスキー場で働き、社長になった著者。斜陽産業のスキーですが、グリーンシーズンで稼ぐということで、立て直しを図りました。 基本的に著者の経験談によるものですので、読みやすいです。 その方法をメモし…

(読書)ハレルヤ/重松清

子どもの塾の国語の課題文章で良く出てくる重松清。 ちょうど図書館の返却棚にあったので読んでみました。初めての重松清作品でしたが、読みやすかったです。 音楽、それもキヨシローがテーマということで、面白く読まさせていただきました。学生時代にバン…

(読書)豊穣の海/三島由紀夫~読もう読もうとおもっていた大作。やっと読了。

今年夏にタイで「暁の寺」にも行ったこともあり、ずっと読まなばと思っていた三島由紀夫の「豊穣の海」を読了しました。 4巻に及ぶ壮大な輪廻転生物語が、ラストの数枚で閉じていくという結末は知っていました。本当に閉じるのかと不安になりつつページを繰…

(読書)語学の天才まで1億光年/高野 秀行 ~RPGとしての語学冒険記。語学の考え方が変わる一冊。

「語学を旅する」とでも言うのでしょうか。 英語から始まり、フランス語、リンガラ語でアフリカへ、その後スペイン語、ポルトガル語とヨーロッパ編、さらにケシの栽培地に行くということからアジア編としてタイ語、中国語、ビルマ語からさらに文字すらない現…

(読書)窓の魚/西 加奈子

静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。春夏秋冬が名前に入ってる4人が温泉宿に行き、翌朝死体が転がっている。 一つの事実を4人の目線から描く。間に挟まれる第三者の目線。(この第三者の目線だけがフォントが違う)。 物事は見る…

(読書)塞王の楯/今村翔吾~矛と盾の圧倒的大作!あっという間に読めます!

どんな攻めをも、はね返す石垣。どんな守りをも、打ち破る鉄砲。 この題材をもって500ページの大作を読み通してしまいました。 なんてったって、主人公である匡介と彦九郎の戦いになるまでで約300ページを読まされます。ただこれが面白い! 石垣積みと鉄砲鍛…

(読書)ウイスキーと私/竹鶴 政孝

少し前にサントリーの創始者 鳥井信治郎を題材として「琥珀の夢」という小説を読みました。 lifeisashowtime.hateblo.jp 今回は、ジャパニーズウィスキーの父、ニッカウヰスキーの創始者、竹鶴政孝の本人の自伝的な物語になります。もともとは日経の「私の履…

(読書)1984年のUWF/柳澤健~エンターテインメントとしてのプロレスの歴史のひとつ

プロレスはあくまでもエンターテインメント。 猪木が作ったプロレスが最強の格闘技という幻想。それが形骸化してきたところで、観客の希望だったUWF。リアルファイトなのかプロレスなのか。その絶妙な線を行った(行かざるおえなかった)UWF。そしてそ…

(読書)舟を編む/三浦しをん

映画化もされた三浦しをんの小説。 辞書作りという思いもつかない設定の爽やかな小説でした。 「辞書」がテーマということで、色々な「言葉」が出てきます。記憶というものは言語化することで残っていくということ、「言葉」を残していく、新しい「言葉」に…

(読書)ザ・カジノ・シティ/デイヴィッド・シュワルツ

個人的にラスベガスという街に興味があります。何もなかった砂漠の真ん中に作られた人工的な街。 時々、思いついたようにラスベガスという街について書かれた本を読んでいます。本作はたまたま図書館で見かけたので読んでみました。 本作は、ラスベガスが小…

(読書)スピリチュアルズ 「わたし」の謎/橘玲~ビッグファイブから着想えて著者の持論を展開

橘玲の本になります。 今回は、ビッグファイブ診断という心理学の研究を元にかかれた一冊になります。 ビッグファイブとは、人は5つの因子から成り立っているとしており、 外交的/内向的 楽観的/悲観的(神経症傾向 ※楽観的が低く、悲観的が高い) 協調性…

(読書)詰むや、詰まざるや 森・西武 vs 野村・ヤクルトの2年間/長谷川晶一

ある方に勧められて読んだ野球ノンフィクション。 1992年、1993年の日本シリーズが舞台。森監督率いる黄金時代の西武と野村監督率いる成長著しいヤクルト。 2年連続で7戦目までもつれ込むという史上最高とも言われる2年間の日本シリーズを、データと関係者の…

(読書)中野ブロードウェイ物語/長谷川 晶一

たまたま見かけてとった本。中野ブロードウェイに住む著者による、日本の九龍城?ともいわれる聖地中野ブロードウェイのノンフィクション。 1966年に建てられた中野ブロードウェイ。下層階が商業施設、上層階が住居施設で屋上にはプールや緑地まであるという…

(読書)コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった/マルク・レビンソン~天才 マルコム・マクリーンの人生と誰もコンテナによる社会変革

最近よく使われるビルゲイツ絶賛の帯がまかれていて、ずっと気になっていた本。 コンテナの普及は、生涯にわたって創造的天才だった マルコム・マクリーンの行動から始まりました。戦前、実際はマクリーンの登場以前からコンテナに積み込んで運搬する発送は…

(読書)キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々/品田 遊

エッセイ集を読んでみたいと思って手に取った本。 もともとがWEB記事からということで、まさに徒然なるままに書かれたエッセイ集でした。 エッセイ集の面白さは、他人の頭の中をのぞけること。著者のちょっとシニカルな視点で、世の中の事象を切り取ってくれ…

(読書)県都物語 -- 47都心空間の近代をあるく/西村 幸夫

各県庁所在地の街のでき方について書かれた学術書。ブラタモリ的面白さが詰まっています。 明治維新の廃藩置県でおかれた各県庁所在地。もともとは城下町が主なところだけれども港町や宿場町、もしくは新たに設置された町(宮崎)もある。 それらの街がどの…

(読書)年収300万円からでもFIREできる 「お金」のベストセラー50冊から目的別ノウハウを一冊にまとめてみた!

要約YouTubeというものがあるのは知っていましたが、ついに本にまでなっていました。 予約としては、1冊あたり6ページほどにまとめられています。範囲はお金全般にわたっており、割としっかりした内容からYouTube系や最近の米国株投資・株売買の指南本まで…

(読書)檸檬の棘/黒木渚

シンガーソングライターである著者の私小説。 読んだときは私小説と知らずに、よくまぁこれほどまでに内面的なことを描けるものだと思っていたのですが、私小説だったんですね。 時折アーティストに漂う不穏な闇というものの正体を垣間見える貴重な私小説で…

(読書)国道16号線: 「日本」を創った道/柳瀬博一

Podcastで知った本。 国道16号線は、横須賀、横浜、町田、八王子、川越、柏、木更津と東京の郊外をつなぐ道路。 古代には山と谷と沢が広がるこのエリアは多くの人が住んでいた。海岸線がこの近くまであったことから貝塚が点在していた。 歴史の教科書では関…