Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

読書

(読書)年収300万円からでもFIREできる 「お金」のベストセラー50冊から目的別ノウハウを一冊にまとめてみた!

要約YouTubeというものがあるのは知っていましたが、ついに本にまでなっていました。 予約としては、1冊あたり6ページほどにまとめられています。範囲はお金全般にわたっており、割としっかりした内容からYouTube系や最近の米国株投資・株売買の指南本まで…

(読書)檸檬の棘/黒木渚

シンガーソングライターである著者の私小説。 読んだときは私小説と知らずに、よくまぁこれほどまでに内面的なことを描けるものだと思っていたのですが、私小説だったんですね。 時折アーティストに漂う不穏な闇というものの正体を垣間見える貴重な私小説で…

(読書)国道16号線: 「日本」を創った道/柳瀬博一

Podcastで知った本。 国道16号線は、横須賀、横浜、町田、八王子、川越、柏、木更津と東京の郊外をつなぐ道路。 古代には山と谷と沢が広がるこのエリアは多くの人が住んでいた。海岸線がこの近くまであったことから貝塚が点在していた。 歴史の教科書では関…

(読書)アンゲラ・メルケル: 東ドイツの物理学者がヨーロッパの母になるまで/マリオン ヴァン・ランテルゲム

フランス人ジャーナリストによるメルケルの評伝。 東ドイツ出身の女性、物理学者という稀有なアイデンティティを持つメルケル。 そのような幼少期をすごしたか、物理学から政治を志したか、並み居る有力者の合間をどうやりすごしいかにして首相になったか、…

(読書)移動・交易・疫病 命と経済の人類全史/玉木 俊明~コロナ禍で分かった移動と感染の歴史についてまとめた本

コロナ禍で分かったことの一つに、感染症は人類の移動によって広がるということ。 本書はその移動について焦点をあてて書かれた新書になります。 黒死病やスペイン風邪がどのように広がったかという見地もありますが、主には人類の移動の歴史についてまとめ…

(読書)SHOE DOG(シュードッグ) /フィル・ナイト~NIKE創業者の物語

数年前に話題になった本を図書館で見つけたので読んでみました。 NIKE創業者の物語。 1962年、二十代だった著者が世界旅行の途中に訪れた日本。そこで当時のオニツカタイガーにほれ込み、これをアメリカで売らしてくれと直談判。そして販売権を獲得。 アメリ…

(読書)琥珀の夢/伊集院静~サントリー創業者 鳥井信治郎の物語

サントリーの創業者、鳥井信治郎の生い立ちから描いた小説。 船場商人の家に生まれたということで、非常に親しみがあります。サントリーといえば今でこそビール、ウィスキーですが、その洋酒文化を切り開いた執念を感じることができます。 何をおいてもその…

(読書)プロ野球「経営」全史 球団オーナー55社の興亡/中川右介~プロ野球オーナーからみた日本の近現代史

著者の本は、以前「松竹と東宝」という新書を読んで以来。 本作はプロ野球85年において球団を経営する55社の企業(一部個人)の歴史とともにひも解く、日本史の近現代経営史でした。 鉄道、新聞社が主導した勃興期、戦後の映画会社、食品、そして小売りからI…

(読書)あめつちのうた/朝倉宏景 ~ 甲子園の感化されて読んでみました。

たまたま夏の甲子園の決勝を観にいきました。仙台育英が東北勢初の優勝を飾る劇的な大会の決勝戦でした。 lifeisashowtime.hateblo.jp その甲子園へ行く阪神電車の中で中吊り広告で見つけたのが本書になります。 その舞台は、「阪神園芸」!そう甲子園のグラ…

(読書)ペイント / イ ヒヨン~子どもが親を選べる近未来

たまたま表紙をみて、知り合いが装丁をやったのを知り、読んでみました。 韓国でヒットした作品の日本語訳になります。 18歳までの身寄りがない(親が手放した)子どもを公式に政府が育て、18歳までに里親として引き渡す施設があるという近未来のお話。 そこ…

(読書)僕は上手にしゃべれない/椎野 直弥

中学一年生の吃音の男子学生が、それに立ち向かう物語。あるラジオ番組で落涙必至と紹介されていて読んでみました。 吃音だけでなく、「人前でしゃべることと笑われてしまうのではないか」と思う人も多いでしょう。 そんなあなたにも味方はいるんだよ。そん…

(読書)同志少女よ、敵を撃て/逢坂 冬馬

直木賞候補にもなった話題書『同志少女よ、敵を撃て』を読了しました。 舞台は第二次世界大戦の独ソ戦。ソ連の女性狙撃手たちの物語。作品が公開されたのは2021年ですので、ソ連のウクライナ進行の前になります。 本書でもウクライナのことが出てきます。そ…

(読書)地域再生の失敗学/飯田 泰之,木下 斉,川崎 一泰,入山 章栄, 林 直樹,熊谷 俊人

地域経済の本。まちおこしの本は多くありますが、本書はその失敗にフォーカスを当てている(とはいっても一部ですが)。 よくある「まちおこし」のパターンである、B級グルメやゆるキャラ、イベントの類が個人的も腑に落ちないことを端的に説明してくれてい…

外国人の東京生活&グルメ日記~コンクリンさん、 大江戸を食べつくす

ポートランド出身で、人形町に居を構えるアメリカ人。彼の下町滞在記になります。特に充実しているのがグルメについて。 魚、鮨、蕎麦、居酒屋…。外食だけでなく自分で料理もする。 1話数ページのエピソードとして書かれていて、非常に読みやすく、グルメ日…

悩みに答える形式をとるある建築家の仕事記~いまはまだない仕事にやがてつく君たちへ 建築家・三浦丈典が未来への悩みにこたえる/三浦 丈典

青少年向けコーナーで見つけて読んでみた本。 「じぶんのことや会社のことを陰で悪く言う人がいます。どうしたらよいでしょうか。」 「あたらしい仕事はどうやったら思いつきますか。」 「じぶんのやりたいことがわからないのですが、どうやって見つけたらよ…

外国に行けない今読む旅行記~地上に星座をつくる/石川直樹

登山家・冒険家・写真家である著者の7年間の旅のエッセイをまとめた一冊。 ヒマラヤ、ユーコン、南米、シベリア、そして国内の各地を巡って感じたことが、著者の感想とともにつづられています。 その文体が自然で、まるで旅先が日常の延長線上のようにつづら…

あちこちに名作映画が登場~キネマの神様/原田マハ

先日、原田マハの「暗幕のゲルニカ」を読んだと友人に伝えると、映画好きだったらこっちもということで貸してくれたのが、「キネマの神様」。 映画にもなっていましたね。 タイトルから勝手に『三丁目の夕日』的な少し前の映画がエンターテインメントの主だ…

(読書)ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式/山口周

2019年に出版され結構売れたビジネス書ということです。 最近、経営者が変わり考え方が変化しつつある中、これからの時代の身の振り方を考えることができた一冊になります。 まず著者は、世の中のトレンドを下記のようにとらえています。 [メガトレンド1] 飽…

高評価で外れなし!アンディ・ウィアーのSF小説『プロジェクト・ヘイル・メアリー』

最近のSFヒット作というと『三体』ですよね。全5巻という超大作でしたが、コロナ禍ということもあり、はまって読んでしました。 lifeisashowtime.hateblo.jp そんなSF界で、面白い!という噂だった『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読了しました。アンデ…

反戦の象徴、ゲルニカを題材にしたアート小説~暗幕のゲルニカ/原田マハ

初めて、原田マハさんの作品を読みました。 実在をもとにしたフィクション。特にご本人が美術館員をやられていたということで、アートを題材にした作品が多いです。 本作はタイトルの通り、ピカソのゲルニカが題材。 題材になっているのが、2003年のイラク攻…

(読書)街の人生/岸政彦~5人の人生の語り聞き

ここ1年ぐらい読んでいる岸政彦さんの本になります。昨年、「東京の生活史」を出版されましたが、その原型ともなるのが本書になります。 5人の方へのインタビューをそのまま収録した一冊。ただ出てくるのが、外国籍のゲイ、ニューハーフ、摂食障害、シング…

(読書)宝塚歌劇団の経営学/森下信雄~100年続く宝塚歌劇団の秘密を探る本

元宝塚歌劇団の支配人だった著者の経験に基づいた本。エンターテイメント業界の中で異色の経営をする宝塚歌劇団。 通常の演劇ならば、ロングラン公演や積極的SNS戦略などをとるところ、宝塚はそのような戦略をとらない。 著者によれば、制作から興行、劇場運…

環境をめぐる大きな利権~グリーン・ジャイアント 脱炭素ビジネスが世界経済を動かす/森川 潤

SDGsが叫ばれるようになって、急速に動き出した脱炭素。その動きを網羅的に書かれている1冊になります。 これを読むと、「環境」という大義名分を切り口にした大きな資本主義の流れということがわかります。地球温暖化が問題なのは事実なのですが、それに資…

感情移入できるブラック企業対峙小説~風は西から/村山 由佳

”タミオは広島のタカラだ” 本書のタイトルは、奥田民生の名曲「風は西から」から取られている。全くあらすじを知らずに、爽やかは恋愛小説だろうと思って読み始めました。冒頭は本当に絵にかいたような爽やかな20代の恋愛小説でした。 それが途中から彼が務…

未来について老人は悲観的に、若者は楽観的に考える…『2040年の未来予測/成毛 眞』

18年後の未来について書かれた本。 18年前って、2004年。インターネットは当たり前だけれどもスマホ以前。 テクノロジー、経済、生活、災害と4つのジャンルに分けて書かれています。 テクノロジーについては多少明るい話題もあるが、全体的に暗い未来が書か…

間取り図から広がる話は、まさかのホラー…『変な家/雨穴』

不動産の間取り図マニアという人が世の中にはいる。マニアほどではないけれども間取り図を見ることは面白い。 そこには人の流れが感じることができるからでしょう。 本書は、そんな「間取り」が表紙に描かれています。ある番組で紹介されていたので読んでみ…

エンタメ批評を書くためのツールを教えてくれる『批評の教室~チョウのように読み、ハチのように書く』

本ブログでも、本や映画などの感想をつらつらと書いています。本であれば多少のメモを元に書くこともあるのですが、映画においては本当に思いつくままに書いていました。 綺麗な批評ブログでは、なかなかまとまっていて、映画を観たくなる、本を読みたくなっ…

(読書)絶望を希望に変える経済学/アビジット・V・バナジー~人は簡単には変わらない……

最近のキャッチフレーズに、バラクオバマやザッカーバーグ推薦など海外に著名人の名前が載る方法が多く出てきました。本書は、ビル・ゲイツ推薦の1冊になります。 著者は2019年のノーベル経済学賞受賞の学者になります。本のタイトルも非常に親しみやすそう…

(読書)幸福の「資本」論――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」/橘玲

好きな作家のひとり、橘玲氏が幸福についてまとめた本。 以前、読んだような気がするものの、ブログに感想の投稿がなかったので改めて再読しました。 氏は、幸福を「金融資産」「人的資本」「社会資本」の3つの土台から成り立つと定義をすることから始めて…

(読書)1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました/トマス・J・スタンリー

大好き、橘玲がまえがきを書いており、タイトルが気になって手に取ってみました。 純資産100万ドル以上のアメリカの富裕層を対象に、大規模調査を実施。初めて分かった彼らの「意外過ぎる成功の秘訣」とは? アメリカの富裕層を対象としたアンケートが元にな…