元官僚・元コンサルという経歴から白馬に魅了されてスキー場で働き、社長になった著者。斜陽産業のスキーですが、グリーンシーズンで稼ぐということで、立て直しを図りました。
基本的に著者の経験談によるものですので、読みやすいです。
その方法をメモしておくと、
- 「隠れた資産」見つける
- ①モノ ②ノウハウ ③ヒト
- 自社のビジネスを「どう定義づけるか」
- 白馬はスキー場ではなく、レジャー産業として定義する
- 「ここならでは」「国内初」「国内唯一」にこだわる。明確な独自性を出す。
- 他の事例について「なぜうまくいっているのか」を分析し、良い要素は参考にする。ただし新たな付加価値を加えること。
- 「隠れた資産」は自社の領域にこだわらず、関連領域まで目を向ける。そのためにチーム力が大切。
- 無料サービスはNG。適正な価格で商売をする。
- 小さな球を矢継ぎ早に打つ。そのためにもチーム力、社風、成功体験を大切に。
基本的に成功談なので攻めの話が多いです。守りの話ではコロナ禍で見直した予算管理についてぐらいでしょうか。
予算管理については、細かい単位での管理会計をするという大企業のマネジメントを取り入れていますが、地方や中小企業ではこうしたことをするだけでも大きく改善するというようなことが書かれていました。