子どもの塾の国語の課題文章で良く出てくる重松清。
ちょうど図書館の返却棚にあったので読んでみました。初めての重松清作品でしたが、読みやすかったです。
音楽、それもキヨシローがテーマということで、面白く読まさせていただきました。学生時代にバンドを組んでいた46歳の中年の男女が、再会を果たすという話。
紆余曲折があって再びバンドを組んで、めでたしめでたしというようなお話かと思いきや、あらら……という展開に。まぁ中年にもなると色々ありますよね。
さらに終盤になんと作者目線が登場します。そしてここの部分で現実(東日本大震災)とつながります。これは連載の時間軸の問題もあるとおもうのですが、どうしても書かざる負えなかったのでしょう。
一応、ちゃんと結末を迎えるのですが、なんとも不思議な〆方をした小説でした。