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(映画)14歳の栞@センチュリーシネマ~監督舞台挨拶&上映会に行ってきた!

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★★★☆

 

2022年の個人的年間ベスト2位の『MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』の監督である竹林亮監督。本作は2021年に公開されたある春日部の中学校2年のクラスに密着したドキュメンタリー?映画作品である。

非常に興味深い作品だという噂は聞いていたのだけれども、配信されない。それは出てくる人が本当にいる一般の人間だということで、劇場でしか公開しないのだという。

確かに冒頭・エンドロールでも、映画内で登場する個人についてのネガティブな発言をSNS投稿をしないように求めています。

 

観るのをあきらめていた時、そんな監督の舞台挨拶があり、再び映画館でかかるということでチケットをかって行ってきました。スケジュールが確定したのが、当日だったのだが何ととかチケットを購入することができました。

マニアックな映画でも会場満席で映画好きとしては嬉しい限りです。

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監督のこの映画を大切にしているのが伝わる上映会でした。

 

さて本編ですが、本当に35人全員が主人公となっている。公立高校ということで、色々な人がいるというところが面白い。

14歳という大人とこどもの微妙なライン。

早熟、幼さ、友達、恋愛、部活、文化系、勉強、大人になりたい、子どものままでいたい、明るさ、地味、夢、未来、生まれ、そのほかクラスとしてのもろもろ。そんなことが圧倒的なリアリティで作品に登場する。14歳のリアルである。

 

思い出したのは、息子の保育園の卒業式で思ったこと。保育園というのはどの子もそれほど差がない。みんな純粋で可愛い。そんな子どもも小学校に入ると少しずつ個性(もちろん勉学も)が出てきて枝分かれしていく。

本作は春の川沿いの桜のシーンで終わるのだけれども、桜の木のような枝分かれである。ぜひこの14歳たちの花開くところを見たくなる愛おしい映画でした。

 

14歳。もう遥か彼方で、クラスの全員を思い出すこともできない。自分とは違う枝にいた奴らはどんなことを考えていたのだろうかなぁ。

人は自分のまわりしか見えていないから。

 

14-shiori.com