読書
たまたま表紙をみて、知り合いが装丁をやったのを知り、読んでみました。 韓国でヒットした作品の日本語訳になります。 18歳までの身寄りがない(親が手放した)子どもを公式に政府が育て、18歳までに里親として引き渡す施設があるという近未来のお話。 そこ…
中学一年生の吃音の男子学生が、それに立ち向かう物語。あるラジオ番組で落涙必至と紹介されていて読んでみました。 吃音だけでなく、「人前でしゃべることと笑われてしまうのではないか」と思う人も多いでしょう。 そんなあなたにも味方はいるんだよ。そん…
直木賞候補にもなった話題書『同志少女よ、敵を撃て』を読了しました。 舞台は第二次世界大戦の独ソ戦。ソ連の女性狙撃手たちの物語。作品が公開されたのは2021年ですので、ソ連のウクライナ進行の前になります。 本書でもウクライナのことが出てきます。そ…
地域経済の本。まちおこしの本は多くありますが、本書はその失敗にフォーカスを当てている(とはいっても一部ですが)。 よくある「まちおこし」のパターンである、B級グルメやゆるキャラ、イベントの類が個人的も腑に落ちないことを端的に説明してくれてい…
ポートランド出身で、人形町に居を構えるアメリカ人。彼の下町滞在記になります。特に充実しているのがグルメについて。 魚、鮨、蕎麦、居酒屋…。外食だけでなく自分で料理もする。 1話数ページのエピソードとして書かれていて、非常に読みやすく、グルメ日…
青少年向けコーナーで見つけて読んでみた本。 「じぶんのことや会社のことを陰で悪く言う人がいます。どうしたらよいでしょうか。」 「あたらしい仕事はどうやったら思いつきますか。」 「じぶんのやりたいことがわからないのですが、どうやって見つけたらよ…
登山家・冒険家・写真家である著者の7年間の旅のエッセイをまとめた一冊。 ヒマラヤ、ユーコン、南米、シベリア、そして国内の各地を巡って感じたことが、著者の感想とともにつづられています。 その文体が自然で、まるで旅先が日常の延長線上のようにつづら…
先日、原田マハの「暗幕のゲルニカ」を読んだと友人に伝えると、映画好きだったらこっちもということで貸してくれたのが、「キネマの神様」。 映画にもなっていましたね。 タイトルから勝手に『三丁目の夕日』的な少し前の映画がエンターテインメントの主だ…
2019年に出版され結構売れたビジネス書ということです。 最近、経営者が変わり考え方が変化しつつある中、これからの時代の身の振り方を考えることができた一冊になります。 まず著者は、世の中のトレンドを下記のようにとらえています。 [メガトレンド1] 飽…
最近のSFヒット作というと『三体』ですよね。全5巻という超大作でしたが、コロナ禍ということもあり、はまって読んでしました。 lifeisashowtime.hateblo.jp そんなSF界で、面白い!という噂だった『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読了しました。アンデ…
初めて、原田マハさんの作品を読みました。 実在をもとにしたフィクション。特にご本人が美術館員をやられていたということで、アートを題材にした作品が多いです。 本作はタイトルの通り、ピカソのゲルニカが題材。 題材になっているのが、2003年のイラク攻…
ここ1年ぐらい読んでいる岸政彦さんの本になります。昨年、「東京の生活史」を出版されましたが、その原型ともなるのが本書になります。 5人の方へのインタビューをそのまま収録した一冊。ただ出てくるのが、外国籍のゲイ、ニューハーフ、摂食障害、シング…
元宝塚歌劇団の支配人だった著者の経験に基づいた本。エンターテイメント業界の中で異色の経営をする宝塚歌劇団。 通常の演劇ならば、ロングラン公演や積極的SNS戦略などをとるところ、宝塚はそのような戦略をとらない。 著者によれば、制作から興行、劇場運…
SDGsが叫ばれるようになって、急速に動き出した脱炭素。その動きを網羅的に書かれている1冊になります。 これを読むと、「環境」という大義名分を切り口にした大きな資本主義の流れということがわかります。地球温暖化が問題なのは事実なのですが、それに資…
”タミオは広島のタカラだ” 本書のタイトルは、奥田民生の名曲「風は西から」から取られている。全くあらすじを知らずに、爽やかは恋愛小説だろうと思って読み始めました。冒頭は本当に絵にかいたような爽やかな20代の恋愛小説でした。 それが途中から彼が務…
18年後の未来について書かれた本。 18年前って、2004年。インターネットは当たり前だけれどもスマホ以前。 テクノロジー、経済、生活、災害と4つのジャンルに分けて書かれています。 テクノロジーについては多少明るい話題もあるが、全体的に暗い未来が書か…
不動産の間取り図マニアという人が世の中にはいる。マニアほどではないけれども間取り図を見ることは面白い。 そこには人の流れが感じることができるからでしょう。 本書は、そんな「間取り」が表紙に描かれています。ある番組で紹介されていたので読んでみ…
本ブログでも、本や映画などの感想をつらつらと書いています。本であれば多少のメモを元に書くこともあるのですが、映画においては本当に思いつくままに書いていました。 綺麗な批評ブログでは、なかなかまとまっていて、映画を観たくなる、本を読みたくなっ…
最近のキャッチフレーズに、バラクオバマやザッカーバーグ推薦など海外に著名人の名前が載る方法が多く出てきました。本書は、ビル・ゲイツ推薦の1冊になります。 著者は2019年のノーベル経済学賞受賞の学者になります。本のタイトルも非常に親しみやすそう…
好きな作家のひとり、橘玲氏が幸福についてまとめた本。 以前、読んだような気がするものの、ブログに感想の投稿がなかったので改めて再読しました。 氏は、幸福を「金融資産」「人的資本」「社会資本」の3つの土台から成り立つと定義をすることから始めて…
大好き、橘玲がまえがきを書いており、タイトルが気になって手に取ってみました。 純資産100万ドル以上のアメリカの富裕層を対象に、大規模調査を実施。初めて分かった彼らの「意外過ぎる成功の秘訣」とは? アメリカの富裕層を対象としたアンケートが元にな…
一昨年、秋に松山へ旅行しました。その時に「坂の上の雲ミュージアム」というものがありました。そうか正岡子規は松山出身だしたね。地図をみると「坂の上の雲」の主人公である秋山好古・秋山真之兄弟の生誕の地という印もありました。 ということで読み始め…
劇団の街、下北沢。そんな下北沢を舞台に弱小劇団の門を叩いた主人公。その主人公が入ることによってのミラクルが起こる。 少し前に「演劇の街」をつくった男 本多一夫と下北沢」という本を読んだことで、下北沢の演劇がどのようになっているのかを把握して…
有川さんの書く文章って、軽く、そして儚い。 構成は、対になる2つの物語(Side:A、Side:B)で構成されています。 SideAでは、主役の夫婦が、妻は小説作家、夫:読書家(本好き)。やがて亡くなる伴侶との、出会いから、その日までを描いてます。 このSideA…
妻が読んでいて、ついでに読ませてもらいました。 我が家には2人の息子がいる。長男は10歳、次男は7歳になる。長男は、ザ長男というようなタイプで、おとなしめでマイペース。集中力はあるみたいで、勉強も運動もボチボチできる良い子ちゃん。 一方、次男は…
振り返ってみると、はやブログを付け始めて16年以上になります。妻は何を目的に?ということを時々聞いてきます。 読書や映画、旅行のメモとしてつけ続けています。マネタイズはほとんど考えておらず、ただメモ代わりとなっています(お陰で日記ブログのアク…
先日読んだ「ポスターを盗んでください」が面白かったデザイナーの原研哉のエッセイ。ということで「白」に関するコラムを百篇あつめたエッセイ集を読んでみました。 「百」は「白」に「一」を足したものということで、世の中にある「白」についてデザイナー…
最近、日本酒にかかわることがあり手に取ってみました。 お酒を日本酒、ビール、ウイスキー、焼酎の4つのカテゴリーでの検証。戦後、お酒と言えば日本酒でした。それがビールに主役を奪われる。 世界的評価が上がっているウイスキー、3回のブームのあと寡…
仕事や近所での「いじめ」。特に悩んでいるわけでないのですが、読んでみました。 著者は大人のいじめには、「感情型」「自己愛型」「他者利用型」という3つのパターンがあるとしています。 読んでいて、あぁこういう人いるよなぁと思いつつ、自分もこの傾…
面白いエッセイの出だしが、断定で始まることが多い。もしくはある事実を述べるのみ。 デザイナーである著者。このエッセイ集は、まさに読みやすい。ほどほどに言い切られる文体。1篇が5ページほどと文章量も多くない。 こういう文章が書ける人がうらやまし…