地域経済の本。まちおこしの本は多くありますが、本書はその失敗にフォーカスを当てている(とはいっても一部ですが)。
よくある「まちおこし」のパターンである、B級グルメやゆるキャラ、イベントの類が個人的も腑に落ちないことを端的に説明してくれていました。
「まちおこし」とは結局、経営の視点が大事である。企業・個人の民間のプレイヤーが主体となり、稼げる町にすることが一番重要なこと。
いかにして稼ぐか、いかにして稼ぎを逃がさないか。
そのためには外部コンサルに頼んでいるようではいけません。地域間競争もあり、また単純に他の地域を真似ただけではそれに敗れてしまいます。
本書でひとつ再生の方法として、お店+行商+ECというビジネスモデルが提示されていました。域外からいかにお金を持ってくるかという点では、行商やECは有効です。
また地域発海外展開の有効性も説いていました。東京に出ていたところで、東京(もしくは全国展開)は全国からモノがあつまりそこでの競争に敗れてしまいます。だったら海外に出た方が競争相手が少ないのではないかという発想です。
他エリアという考え方では海外で稼ぐというのが究極になります。
そうした中で行政に求められるのは、補助よりも規制緩和だと説いています。マジで補助金のシステム面倒すぎですもんね(ちょっとトンチンカンなんですよね…)。