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(読書)勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─

非常にわかりやすく書かれています。

利益に関しては、

 

利益 = (顧客当たり単価 − 顧客当たり獲得コスト − 顧客当たり原価) × 顧客数

 

という1つの方程式で示すことができます。変数は4つになります。この4つの変数の中で、一番重要なのは、顧客単価をとしています。

1円でも単価を上げることが重要と説いています。

 

それ以外の変数についても指南が書かれています。

  • 口コミ等、なるべく顧客獲得コストが安くなるチャンネル、手法を活用する(獲得コストの削減)
  • コスト改善を地道に行って、かけるべきところにはコストをかけ、全体コストを引き下げる(原価の削減)
  • 顧客の普及率に伴ったステージを意識し、施策のメリハリをつける(顧客数の増加)

 

インターネットの普及により、画期的なアイデアも同業他社に追いつかれる時間が短くなっています。追いつかれるまでの時間内にいかに稼ぎきるかが大事とされています。追いつかれると価格競争に持ち込まれますので。

 

また日本企業の原価の削減にあたり、ポイントは余剰人員を抱えないこととしています。余剰人員がいると、何かしら仕事をする(または与える)ために、顧客獲得(や単価UP)につながらないことまでを仕事としてやってしまうと著者は述べます。

これって言われてみるとハッとしますね。確かにあった方がいいけれど、それって本当に効果ある?ってことまで過剰サービスをとりますもんね。ちょっと足らないぐらいがちょうどいいということです。

日本企業は人の採用に関しては、直感的(または慣習的)に決めている場合が多く、このようなことを引き起こしがちになるということでした。

 

全編通じて読みやすく、また普遍的でもあります。いいビジネス書でした。

勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─

勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─

  • 作者:勝間 和代
  • 発売日: 2008/04/04
  • メディア: 単行本