一昨年、秋に松山へ旅行しました。その時に「坂の上の雲ミュージアム」というものがありました。そうか正岡子規は松山出身だしたね。地図をみると「坂の上の雲」の主人公である秋山好古・秋山真之兄弟の生誕の地という印もありました。
ということで読み始めた「坂の上の雲」だったのですが、なかなかの長編だったこと、他に読みたい本もありダラダラと1年かけて読み終わりました。
決して内容がつまらないということはなく、かなり面白く読みました。特に日露戦争の部分はやはり面白かったです。
塩野七海作もですが、歴史+考察が入った文章というものは面白い。指揮する人間によって、紙一重で歴史が変わることを考えさせられます。
こんなことを考えられるのも歴史の傍観者である立場だからなのでしょうけど。
さて明治維新から日露戦争までの日本は、西洋に追いつこうという気持ちと江戸時代から残る精神がうまくかみ合った時期でした。そのバランスが崩れ、驕った先が第二次世界大戦だったわけです。
今後の日本も特に明るい兆しは見えませんが、どんな年になるのでしょうね。ちょうど正月休みに読み切ったあと、そんなことを考えた正月休みでした。