静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。春夏秋冬が名前に入ってる4人が温泉宿に行き、翌朝死体が転がっている。
一つの事実を4人の目線から描く。間に挟まれる第三者の目線。(この第三者の目線だけがフォントが違う)。
物事は見る角度によって違うことがわかるとともに、出てくる4人がどこか常識とは違う。話を進めるごとに、そうだったのかという驚きと、核心は闇のまま。
それは、どこか社会全体のようなものでるとも思えてしまいます。
変な物語ですが、余白こそがあってこその小説ですよね。