Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

GWは近場で。小松宏誠展 光と影のモビール 空と歌@文化フォーラム春日井に行ってきた!

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自転車以外でGWでお出かけをしたのが、文化フォーラム春日井で開催されていた「小松宏誠展」。

誰かのインスタで流れてきたものを観て、近いので行ってきました。

 

「浮遊」と「羽根」への興味を原点に「軽さ」「動き」「光」をテーマとした作品を作り出す作者。

「越後妻有トリエンナーレ」とかにも出展している方のだそう。

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回転する円盤、その光と影。あとは蜘蛛の巣を採集して色付けされたもの、鳥の羽根をモチーフにしたオブジェなど。

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光と影が印象的な展示でした。

 

文化フォーラム春日井には初めて行ったのですが、魅力的な建物でした。現代アートが建物の前にあり、みんな写真を撮っていました。また建物の上の階には図書館もあります。

ギャラリーとしては大きくなく、20分ほどで回れてしまいますが、良い展示会でした。

 

www.outermosterm.com

GW恒例!今年は自転車で渥美半島一周をしてきました!

ハマイチ(浜名湖)、チタイチ(知多半島)と自転車ツーリングをやってきました。今年はどこへいこうかと悩んでいるうちに、宿が取れなくなり、結果、家から日帰りで行ける渥美半島自転車一周をしてきました。

豊橋駅から太平洋岸自転車道​へ

スタートは、輪行バッグで自転車を運び豊橋駅になります。毎度、組み立てているとおじいちゃん、おばあちゃんが話しかけてくれます。

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輪行も手際よくなり、8:30に豊橋駅を出発。

まずは南に進みます。豊橋鉄道愛知大学前で記念撮影。大学の敷地内に鉄道が走るなんてなんて絵になるキャンパスなんでしょう。隣には賢い時習館高校があります。

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さらに南に走り約10キロほどで太平洋岸自転車道に合流。太平洋自転車道とは、銚子から和歌山までをつなぐ国が整備をすすめる自転車道で、標識があるので迷いません。

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太平洋岸自転車道というので太平洋岸を走るのかと思いきや、渥美半島では主に国道42号線を走ります。それほどアップダウンもなく非常に走りやすい。

途中、伊良湖までの半分を過ぎたところで、左に曲がる案内が出てきます。急な坂を下るとと有名な太平洋ロングビーチになります。

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初めて来たのですが、おぉー太平洋!テンション上がります。そしてサーファーの多いこと!

その合間を抜けて、伊良湖に進みます。ここからは42号線の戻ったり太平洋岸の自転車道専用道を進んだりと行ったり来たりが何度かあります。早く自転車専用道が整備されるといいのでしょうけど。

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伊良湖岬

伊良湖の手前、休憩スポットの看板があったので、寄ってみると日の出門という観光名所になっていました。

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岩が波で削られ、岩に穴が開いているという場所で、白浜でいう円月島の小さいバージョンですね。「どうする家康」のロケ地になったそうで、女子たちが映え写真を撮っていました。

日の出門からは一番のヒルクライム。頂上からはロングビーチ、そして伊良湖、その先の伊勢までの絶景を観ることができました。

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伊良湖着が11:30。恋路ヶ浜伊良湖灯台(迷った……)とまわり、道の駅「伊良湖クリスタルポルト」で昼食。シラス丼をいただきました。

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ここから伊勢湾フェリーに乗ると鳥羽まで1時間で行くことができます。ちょっと行ってみたいです。また高速船で篠島・師崎にわたることもできます。こちらも三河湾一周ということでやってみたいです。

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西ノ浜風力発電から豊橋

伊良湖から豊橋へは、普通に戻ると259号線を行くのですが、ちょっと寄り道をして、伊良湖の北にある西ノ浜風力発電を観に行きました。海沿いに並んだ7基の風力発電。夕方は西日に当たって絵になりそうです。通称エグザイル風車と言われているのだそう。

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ちなみにこのあたりからは、篠島日間賀島、そして知多半島が良く見えます(チッタナポリがあり目立ちます)。渥美半島知多半島って近いんですよね。

西ノ浜風力発電から国道259号線に戻りまして、渥美半島の北岸を走ります。宇津江海岸、馬草海岸、仁崎海岸と海側の旧道が自転車道になっていて走りやすかったです。北川に三河湾の対岸、蒲郡を臨みながら東へ進みます。

渥美半島のサイクリングマップでは田原めっけんはうすを通るルートが案内されていますが、今回はパス。県道2号線を進み、三河湾大橋を渡って豊橋市へ。この豊橋市へ入ったあたりの県道2号線が、いかにも産業道路で自転車はちょっと危険。国道259号線に入った方が良かったかなと思います。

豊橋駅の手前5キロぐらいのところで、ローソンに入り、休憩&ドリンク・スイーツ補給。

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豊橋駅着が15:00。

今回走った経路はこんな感じ。

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106キロで約6時間半。休憩や観光などもあったので、実際は5時間強といったところでしょうか。

100キロ越えということでさすがに疲れました。次回は、伊勢湾一周、三河湾一周、琵琶湖一周あたりをやりたいです。伊勢湾と琵琶湖は1泊2日ですね。

 

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(読書)エンタメビジネス全史 「IP先進国ニッポン」の誕生と構造/中山 淳雄

たいそうな名前をつけたものであると手に取ったときは思った。

しかし、「興行」「映画」「音楽」「出版」「マンガ」「テレビ」「アニメ」「ゲーム」「スポーツ」という9つのジャンルを横断的に書かれた本書は、本当に面白かった。

もともとエンタメのビジネスモデルには興味があり、「興行」「映画」「音楽」「テレビ」や一部「スポーツ」などのビジネス本は読んでいた。実際、本書にある内容のいくつかは知っていたし、参考文献のいくつかはすでに読んでいた。

教科書的(誤字は多いが…)であり、多岐にジャンルを一通りカバーしている点、そしてそれぞれのジャンルが結びついたりしている点を一冊で示している。

まるで世界史の教科書のようです。

個人的には「テレビ」は媒体であるので、ここに入れるのはどうかと思うが、この「テレビ」こそが他のコンテンツとのハブを担ってきたことが、今さらながらよくわかる。それは、野球やプロレスであり、アニメであり、映画であった。テレビのコンテンツになるかどうかが、そのIPを持つ者の生命線であった。

そして現在の日本のコンテンツの限界もこの「テレビ」主導である点でもある。テレビの凋落、コンテンツのガラパゴス化が進む。テレビの影響力が落ちたのち、各IPは海外を目指す、興行として足し算に走る、WEBと結びつくなどを取り始めている。

 

もう一つ面白いのは「音楽」について。著者は「音楽」をエンタメのカナリアと表現しています。

もともとは演奏することで業界が成り立っていた。それがラジオの普及で、演奏の価値が逓減(というよりもラジオで拡大した)。その後テレビに、さらにレコード、CDの普及で大量生産することができるようになる。その後、興行ビジネスとして足し算の世界になり、それがストリーミングになってきている。

時代の先進性があるのが「音楽」というもの。時代はストリーミングという掛け算ビジネスに入っています。

もし著者のいうように「音楽」がエンタメのカナリアなら、他の日本のコンテンツもタイトルにあるようにIP先進国になるかもしれません。

 

 

 

(映画)陰陽師0@109シネマズ名古屋~初めての陰陽師シリーズ

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★★★

 

息子が観たいというので、父子で鑑賞。

陰陽師シリーズはどうも食わず嫌いをしていたのですが、予想外に面白かったです。VFXの白組が入っています。

 

呪術を催眠術としてとらえており、特に催眠がかかったところをザ・VFXとして描いているところに好感が持てます。この催眠に掛かっている中のパートが面白く、これはある意味『インサイドヘッド』の日本版です(ちょうど予告でやっていました)。

 

平安時代という雅な時代をテーマにしたエンタテイメント。思ったよりも楽しめました。

 

wwws.warnerbros.co.jp

(映画)14歳の栞@センチュリーシネマ~監督舞台挨拶&上映会に行ってきた!

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★★★☆

 

2022年の個人的年間ベスト2位の『MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』の監督である竹林亮監督。本作は2021年に公開されたある春日部の中学校2年のクラスに密着したドキュメンタリー?映画作品である。

非常に興味深い作品だという噂は聞いていたのだけれども、配信されない。それは出てくる人が本当にいる一般の人間だということで、劇場でしか公開しないのだという。

確かに冒頭・エンドロールでも、映画内で登場する個人についてのネガティブな発言をSNS投稿をしないように求めています。

 

観るのをあきらめていた時、そんな監督の舞台挨拶があり、再び映画館でかかるということでチケットをかって行ってきました。スケジュールが確定したのが、当日だったのだが何ととかチケットを購入することができました。

マニアックな映画でも会場満席で映画好きとしては嬉しい限りです。

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監督のこの映画を大切にしているのが伝わる上映会でした。

 

さて本編ですが、本当に35人全員が主人公となっている。公立高校ということで、色々な人がいるというところが面白い。

14歳という大人とこどもの微妙なライン。

早熟、幼さ、友達、恋愛、部活、文化系、勉強、大人になりたい、子どものままでいたい、明るさ、地味、夢、未来、生まれ、そのほかクラスとしてのもろもろ。そんなことが圧倒的なリアリティで作品に登場する。14歳のリアルである。

 

思い出したのは、息子の保育園の卒業式で思ったこと。保育園というのはどの子もそれほど差がない。みんな純粋で可愛い。そんな子どもも小学校に入ると少しずつ個性(もちろん勉学も)が出てきて枝分かれしていく。

本作は春の川沿いの桜のシーンで終わるのだけれども、桜の木のような枝分かれである。ぜひこの14歳たちの花開くところを見たくなる愛おしい映画でした。

 

14歳。もう遥か彼方で、クラスの全員を思い出すこともできない。自分とは違う枝にいた奴らはどんなことを考えていたのだろうかなぁ。

人は自分のまわりしか見えていないから。

 

14-shiori.com

(映画)劇場版 名探偵コナン 100万ドルの五稜星~函館に行ったことを思い出しながら

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★★☆

 

昨年、息子と旅行に行った函館が舞台ということで、コナンの最新作を息子と観てきました。前回の「黒鉄のサブマリン」が良かったので、果たして本作はと思って観ていましたが、今回は詰め込みすぎじゃない……。

とにかく怪しい伏線がちりばめすぎていて、それを全部回収するという慌ただしい展開でした。

あと大好きな灰原がほとんど出てこない。怪盗キッド服部平次遠山和葉らという僕があまり通っていない側のひとたちの物語になっています。

 

ひとつ良かったのは、函館旅行で行った場所が次々出てくるというもの。

五稜郭函館山はもちろん、海鮮市場やベイサイド、その中の高級ホテル(これは外観が特徴的だったのでバスで通ったときに目に入っていました)、函館警察(これはこの前からバスに乗った)、十字街や函館公会堂、旧市街からの港の眺め、そしてなによりラッキーピエロ。このラッキーピエロは、まさしく行ったラッキーピエロでした(こんなに空いていない)。

息子も覚えている箇所が多く、これは面白かったようです。

 

lifeisashowtime.hateblo.jp

www.conan-movie.jp

(映画)オッペンハイマー@伏見ミリオン座~ノーランによる文学的法廷劇

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★★★☆

 

アカデミー賞総なめの注目作品。いやぁ情報量が多すぎて一回で処理できません。原爆の父の栄光と苦悩を描くという前情報で観に行きました。それを普通に時系列でやるのではなく、法廷劇として時間軸を組み替えながら描いていくあたりは、さすがノーランです。

 

原爆の父は、水爆の開発には反対する。それがカラーとモノクロで描かれる。カラーのシーンはオッペンハイマーの栄光、モノクロがその苦悩となる。

物理学者としてはもちろん、言語の達人、文学や美術にも理解があり、組織リーダーであり、政治もやるというオッペンハイマー。そりゃ映画にしたくなるわ。

 

法廷劇にも関わらず、ほぼ全編音が鳴り続けるという作品。秀逸だったのはまずは原爆実験のシーン。暗闇の中での実験をどう演出するのかは、本作の一番の肝であり、科学者的な見事な高揚感として描きます。

個人的にもうひとつ、秀逸だったのは、原爆投下を受けての研究村での演説シーン。演説の中でのその残虐性で苦しむオッペンハイマーの苦悩を、絵は揺れ、音で表すシーン。本当にスクリーンの奥から、スクリーンを揺らしているからのような演出が圧巻でした。

 

原爆被害国である日本。そこの是非というよりも、オッペンハイマーの伝記として興味深い1作でした。

 

www.oppenheimermovie.jp