★★★
老人ホームに入った元英雄のマラソン選手がもう一度、マラソンを走るという話。
某ラジオDJが2000年代で10本の指に入るというので観にいきました。そこまでか?というのが正直なところ。
おそらくもっと感動できる演出ができたと思います。
ただ考えされられる部分は多分にあります。
終末の迎え方、介護の問題、老いとは…
誰もが迎えることになる「老い」。
周りが死んでいくこと、離れていくことの寂しさはよく語られます。
映画内で出てくる老人ホームでは、みんなで歌を歌い、工作をしています。これって保育園と変わらない…。
現役時代にバリバリやっていた人ほど、こんなはずではないと拒否反応をするでしょう。主人公も同じように拒否反応を示します。
保育園と違う点は、出るときは死ぬときだということ。
マラソンと人生の共通点は多い。これはマラソンを走ったことがある人なら感じるでしょう。
上って、下って、上って、下る。だけど最後に勝利がある。
走り抜けた人は皆、勝者でいいのだ。そんなメッセージがある映画でした。