東京・桜新町にある、インドカレー食堂 砂の岬。人気らしい。そんなカレー屋さんのオーナー夫婦の物語。
若い夫婦がどういう生い立ちで、どう巡り合い、どうしてカレー屋を開くようになったか。そしてそのカレー屋をどう切り盛りしていったのか。
本書は、夫婦が時系列で交互でエピソードを綴るという形式で語られています。これがお互いがどうお互いを思いやっているのかが分かる仕組みで、面白く読むことができました。
「人生の創造的な時期は10年ぐらい」という言葉は、映画『風立ちぬ』で宮崎駿が主人公に言わせた言葉です。そんな人生の創造的な時期、人生が転がり始めた、その一番面白い部分を切り取って語った本でした。
ものすごく輝いています。
行ったことはありませんが、素敵な夫婦が素敵なカレーを出しているんだろうなぁと想像して読み進めることができました。
ごちそうさまでした。