アメリカのコメディアン、トレバーノアの自伝。
妻が読んでいたところ、面白いということで僕も読んでみました。
アパルトヘイト政策下の南アフリカで、アフリカ人の母と西洋人の父の間に生まれ、純粋な黒人でもカラードでも白人のグループでもなく、マイノリティだった彼。
日本では考えられないような環境下で育った彼。それが当たり前の中、素晴らしい母に育てられる。母は敬虔なカトリック教徒で厳しいが、それでも息子をひとりの人間として扱って育てます。
全編通じて非常に読みやすい(訳者が良いのもあるでしょう)。そして明るい!
アパルトヘイトという無茶苦茶な逆境下で、このような明るさを持ったのは、やはり母による影響が大きかったのでしょう。
最終章のビックリするような展開も驚きです。ぜひコロナ禍で不安があふれる中、”希望”として読んでみてもいい一冊でした。