★★★☆
冴えない中年の高校教師4人。血中濃度を0.05%に保つと仕事もプライベートも上手くいくという仮説に乗っ取り、勤務中に飲酒をする。
すると今まで見向きもされなかった授業が輝きだす。さらにプライベートも。もちろんエスカレートしていく訳です。
お酒にまつわる映画。適量の場合、お酒は気分を高揚させます。それがポジティブに働き、オーラに出てきます。もちろん適量を過ぎるとデンマーク人と言えども悲劇が訪れます。本作はポジティブな面、ネガティブな面、両方を描き、人生のいついかなる時もお酒と共にあったらということをビターに描いてくれていました。
もう一つ秀逸なのは舞台が高校であるということ。十代の若者と中年。中年の先生たちは、お酒の力を借りる。若者ももちろん飲むのですが、それがなくとも弾けることができる。この絶対に埋めることができないこの年齢差をしっかり感じさせてくれました。
それでも…、そんな人間賛歌な映画でした。
人生は、ビールのようにビターである。