★★★
コルビジェと並ぶ近代建築の巨人、アアルト。フィンランドの建築家です。すみません、映画を観るまで知りませんでした。
伝記映画ということで、アアルトの周りの人の証言で構築されています。
最初の妻、アイノとともに作ったデザイン。面白いのは初期の椅子のデザイン。IKEAの椅子って、このデザインを模したものだったんですね
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こちらがアアルトのデザイン。
こちらがIKEAのデザイン。
足の数が違うだけですね……。
実際、この木工は木を曲げるという技術があった会社と出会ったことでアアルトがデザインする作品ができたというようなことが描かれていました。
技術とデザインの両立があってこその進化なんですね。
初妻の後に、結婚をしたエリッサもまたアアルトを支えます。アイノが作った礎の上でアアルトを支えます。
もう一つ印象的だったのは、晩年、アアルトは大きな恐竜のようだったというフレーズ。世界的には巨匠で評価も高かったアアルトだけれども、フィンランド国内では恐竜のような(つまり最先端ではない…)というような評価になっていったということ。
晩年にヘルシンキの中心部の再開発のコンペに携わるが、結果としては美術館をつくっただけに終わっている。
建築って面白いですね。