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Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

(読書)ウォール街のランダムウォーカー/バートン・マルキール

インデックス投資家のバイブルと言われている「ウォール街のランダムウォーカー」をやっと読み終えることができました。

 
テクニカル分析の否定・ファンダメンタル分析の限界を様々なデータをもって述べられています。さらに投資信託でもアクティブ投資信託の勝率の悪さのデータも散見されました。
その上で、インデックス投資を資産形成の主力におき、分散を考慮した現代ポートフォリオ理論とつながっていきます。
ウォーレンバフェットも言うように、多くの投資家にとって最善の投資方法はインデックス投資ということがわかる一冊です。

ライフサイクルに合わせた投資

現代ポートフォリオ理論とは、様々なインデックスに分散投資することでリスクを分散しつつ、リターンを狙うということです。
正直、この分散の割合が難しいのですが、細かくは本書には書かれていないのが残念でした。
それでもいくつか指針となるものがありましたので、記しておきます。
  • 年齢分の債券
  • 財産の10〜15%を不動産資産に
債券に関してはリスク軽減のために組み込むことが推奨されています。年が若いうちはリスクを取れるので、債券は少なめに、年を取ってからはその逆。ただ老後もインフレへのヘッジのために株式などの組み込みをやめるべきではないといことです。
不動産に関しては、インカムゲインの方法ということも含めて考慮していました。最近は実物不動産ではなくREATがあるので、こうした分散投資の手段に用いることが容易にできるようになりました。
 
もうひとつリスクについては標準偏差を用いて測ることができます。
 
66.6%の確率で1標準偏差内に収まり、95%の確率で2標準偏差内に収まる。
 
投資信託ETF分散投資を測る場合のリスク計算に使えます。正直、どの資産にどれぐらい配分するのが良いのか、各資産クラスのリスクデータなどが欲しいのですけどね。

それでも個別銘柄で勝負したい時に成功するための3つのルール

インデックス投資がベストの選択だということを述べている本書ですが、それでも個別銘柄で勝負したい時のための投資方法も書かれています。
 
  1. 今後5年以上の利益成長率が市場動向以上の銘柄
  2. 株価がファンダメンタル価値以上の銘柄はNG
  3. 投資家が「砂上の楼閣」を作れるようなストーリーが描ける銘柄
  4. なるべく売買の頻度を減らす
この3つのルールを推奨しています。この辺りはバフェットの銘柄選定の方針も役に立つと思います。

行動ファイナンスについて

本書はすででに第10版。版が進むごとに改定がされていることも珍しいです。本書では最近の経済学の潮流である行動ファイナンスにも言及されていました。
 
行動ファイナンスを簡単にまとめると投資家の非合理な行動は4つにまとめられるということです。
  1. 自信過剰
  2. 偏った判断
  3. 群れの心理
  4. 損失回避願望
どれも多少なりとも心当たりがあります。ただこうした行動ファイナンスは、「人の道の裏に花道あり」とか「損切りが大事」など株式の格言では言われていたことをデータ的にまとめただけな気もするのですけど。
 
 
本書は分厚いですが、読みやすく平易な文章で書かれています。
インデックス投資のバイブル、読み応え十分ですので、一度読んでみることをおすすめします。
 

 

ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理

ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理