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(映画)ウォルトディズニーの約束@伏見ミリオン座

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★★★☆
 

週末に働いたので代休をとって映画をみてきました。選んだのがこの作品。久しぶりに伏見ミリオン座での鑑賞です。

 
ディズニーの名作の一つ『メリーポピンズ』の誕生についての物語。エマトンプソン演じる原作者が頑なな姿勢で映画化がなかなかできない。その頑なな姿勢には原作者の過去の「トラウマ」が影響していた。
 
原作名は「SAVING Mr.BANKS」というタイトルで、このバンクスさんというのが、メリーポピンズに出てくるキャラになっています。
 
「トラウマ」と「赦し」ということによる着地は、なるほどいかにもキリスト教的なところによるなと思ってみていました。
この作品は、「トラウマ」を作品に変えた原作者とウォルトの物語です。原作者とウォルトは度々対立しますが、根っこの部分は同じであることを示すシーンが出てきます。ともに「トラウマ」を抱えており、ただベクトルが違うということなのでしょう。
映画を観ながら作家には「トラウマ」や「コンプレックス」があった方が良いという話を思い出しました。こうした過去の自分を乗り越えた時に人間的に大きくなるのだと思います。
 
作品として非常に地味ですが、丁寧に描かれています。子供、そして大人の不安な心理描写が絶妙でした。ディズニーの名前が付いていますが、これは大人の物語です。