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(読書)テレビショッピングはなぜ値段を最後に言うのか?/理央周

何とも最近流行りそうなキャッチのタイトルが付いた本だと思って読んだのですが、ビジネス小説風の中にマーケティングの基礎的なことがすんなりわかるように落とし込んでいます。

※タイトルの疑問も本文中で解説されていますが、それだけではありませんので。
 

マーケティングとマネジメントを結びつけた本書

ドラッガー「企業のミッションは顧客の創造である」と言っています。本書(マネジメント)の基本はここにあると思います。本書ではこの軸から「お客様目線」で「革新的な発想」をすることに注目して書かれた本でした。
 
「お客様目線」という点から考えると本書によるとマーケティングとは「自然に売れる仕組みづくり」だと断言しています。自然に売れる仕組みを作ることで、営業の手間を無くすことにつながります。
そのためにマーケティングの4P(プロダクト・プロモーション・プライス・プレイス)を構築して、『何を、誰に、どうやって』届けるかを考えていくことの重要性を説いています。
 
一方、「革新的な発想」という点からは、イノベーションとは今あるものの組み合わせで価値創造をすることと断言しています。それを阻害する要因は、固定観念」と「過去の成功体験」による思考停止です。この2つを組織として排除することが大事さを痛感します。
 

自分の会社や人としての自分にあてはめる重要性

こうしたビジネス書を読んだ時に一番大事なのは自分の会社にあてはめること。これをやらないと意味がありません。
もう一つ感じたのは、人としての自分に当てはめてみることと面白いことです。
 
例えば、上記で述べた「自然に売れる仕組みづくり」というのは、社会で欲しいと引く手あまたな人物のことでしょう。またイノベーションでいう既存のものの掛け合わせで言うと、英語×金融知識といった二つの技術を掛け合わせる人材の重要性だったりします。
(最近の2つのスキルを掛け合わせることが大事といわれていることは、こうしたことに基づいているのですね)
究極的には、ドラッガーの言葉の企業を人間という言葉に置き換えれば「人間のミッションは、顧客創造である」となり、自分を必要とする人の創造であるということにもなると考えれますね。
 
自分ごとに当てはめることが重要ですね。
 

参考文献

本文中にも「10歳の子供でもわかる言葉で説明をすることで腹落ちする」という言葉通りあっという間に読めてしまいます。
もう少し難しく読もうという方のために参考文献が巻末に載っています。その中から気になるものをいくつかメモがわりに記載しておきます。
 
 

 

テレビショッピングは、なぜ値段を最後に言うのか?

テレビショッピングは、なぜ値段を最後に言うのか?