Life is a showtime

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(読書)コンビニ人間/村田 沙耶香~同年代の作家の芥川賞作品

芥川賞受賞作だったよなぁと思って手に取った中編小説。

就職活動でちょうど氷河期世代だった僕(著者もですが)。一応、新卒で会社に入り、今も仕事を続けている。しかし就職活動は、悲惨なもので80社ほど受けて、やっと内定をもらったのが今の会社でした。

 

本書の主人公は、30代半ばの女性。職歴はコンビニでのアルバイトしかない。そこではきっちりとした役割があり(それもしっかり歯車)、場所が確保されている。

そこへ登場する白羽さん。

彼が語る「現代社会は縄文時代と同じ」理論(少数派を排除し、普通のことを強要する社会)も一理ある。

でも「生まれてきた意味ってなんだろう」と中学生的な問題を再び突きられれる本作。

 

なんなんだろうね。

 

もしかしたら、自分もコンビニ人間の部分があるし、100%コンビニ人間だったかもしれない。そう思うと、何とも居心地の悪い、不穏なドキドキする作品です(非常に面白かったです)。