Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

(読書)県庁おもてなし課/有川浩

実際に取材をした対象をフィクションを付け加えて小説にしている有川浩さん。 今回は高知県庁の観光部おもてなし課が舞台です。

 

実際著者が高知県出身ということもあり、また本小説中にも小説家設定の登場人物も登場しています。

行政の縦割り、ずれた感覚にイライラしつつも、主人公が成長する様、軽い恋沙汰を踏まえて、「軽く」読むことができるのが、この著者の良いところなのでしょう。

 

難しいことを難しく説明よりも、難しいことを簡単に説明する方が難しい。

 

こんなことを誰かが言っていたのを思い出しますが、地方が抱える問題を軽やかに小説で読むことができるのはいい機会なんでしょうね。

 

県庁おもてなし課 (角川文庫)

県庁おもてなし課 (角川文庫)

  • 作者:有川 浩
  • 発売日: 2013/04/05
  • メディア: 文庫
 

 

 ちなみに著者の有川浩さん、高知県の案内本も出されていました。

有川浩の高知案内 (ダ・ヴィンチブックス)

有川浩の高知案内 (ダ・ヴィンチブックス)

  • 作者:有川 浩
  • 発売日: 2013/06/14
  • メディア: 単行本
 

 

(読書)空飛ぶ広報室/有川浩

最近、読んでいる有川浩さん。ドラマ化もされていた本書。表紙の通り、自衛隊広報室を舞台にしています。テーマは重く、しかしソフトに描かれているのは著者ならではですね。

ただ自衛隊の本質の部分もしっかり描かれていて、本書のあとがきにもありますが、この本自体がまさしく自衛隊の広報本です。

そして、追加された「あの日の松島」の章。東日本大震災で被災した松島基地の話ですが、これがあることによって、とても味わい深いエピローグとなっています。

 

登場人物はそれぞれトラウマを抱えていて、それを開放する物語でもあります。トラウマの開放こそが大人になるということですし。

ちょっとした恋沙汰も含めて、さらっと読めるのがいいですよね。

 

空飛ぶ広報室 (幻冬舎文庫)

空飛ぶ広報室 (幻冬舎文庫)

  • 作者:有川 浩
  • 発売日: 2016/04/12
  • メディア: 文庫
 

 

(グルメ)虎玄@豊田市~クリーミー系で、後味もよい絶品担々麺でした!

『デザイン あ』展の豊田市美術館の帰りにどっか昼ご飯はないかと調べたところ、歩いて5分ほどのところに担々麺屋があったので、名古屋担々麺研究会として寄ってみました。

f:id:mailto1979:20210115092109j:image

こちらが『虎玄』というお店になります。ランチですが数組待ちがあり、15分ほど待ってテーブルに着くことができました。食べログで3.8ほどついている人気店のようです。

f:id:mailto1979:20210115092123j:imagef:id:mailto1979:20210115092123j:imagef:id:mailto1979:20210115092123j:image

こちらが出てきた担々麺。

見るからにクリーミー系ですね。

麺は自家製面。ほそめの縮れ麺でした。米油を使っているということで、そのため後味も辛みを引きずらないということです。

辛さもほどよく、後味もよい。美味しい一杯をいただきました。

 

もともとは豊田のお店のようですが、柳橋にもお店があるということですので、こちらも寄ってみたいと思います。

 

toragen.storeinfo.jp

『デザインあ展 in AICHI』@ンあ展 in AICHI』@豊田市美術館 に行ってきた!

f:id:mailto1979:20210114204506j:image

2013年に東京であった『デザインあ』展以来の『デザインあ』展の巡回展です。まさかのコロナ禍で事前予約購入制になっています。

今回は豊田市美術館での開催です。

f:id:mailto1979:20210114204449j:image

「観察のへや」「体感のへや」「概念のへや」という3部構成で40作品が並んでいます。

面白かったものをいくつか。

 

・全国名字かずくらべ

f:id:mailto1979:20210114204438j:image

8万の名字が、人口に比例した大きさであらわされている展示。面白いのは、鈴木・佐藤という名前は、「鈴」「佐」から始まる名前で断トツの割合。一方「中」は「中村」「中野」「中島」「中川」「中山」などいろんな名前の1文字目で使われているのがわかります。

 

・もんどころ

f:id:mailto1979:20210114204543j:image

デザインあ で一番好きなシリーズがこの「もんどころ」です。梅/瓢/三つ巴/雁金の紋をコンパスを使って書くことができます。コンパスをその長さと指定された中心から円を描くという形で簡略化されたキットのデザインも秀逸でした。今回の展示作品で一番のお気に入りの展示でした。

 

・デッサンあ

f:id:mailto1979:20210114204601j:image

オブジェをさまざまな角度からデッサンする企画。時間を気にしつつついつい力が入ってしまいます。こんなにしっかり絵を描いたことって、何十年ぶりだろう。そんな意味でも非日常の体験でした。

 

・歯車になる

用意された歯車のオブジェを「うきわ」のように持って、実際に歯車とかみ合わす。自分が回る。そして回すことによって、音が出たり、光が出たり。体で感じるという点で、秀逸な展示。

 

・2013年「デザインあ展」より

f:id:mailto1979:20210114204613j:image

2013年の展示の中で一番のお気に入りだった、名作文学の組み合わせ積み木が展示されていました。この発想面白いですよね。

 

今回も面白い展示会でした。平日に来ましたが、まずまずの入場者数でした。土日は結構満員のようです。美術館に行くなら平日ですね。

ただ子どもとともにもう一度行きたいです。

 

www.design-ah-exhibition.jp

 

(読書)旅する建築家 隈研吾の魅力/田實碧

新国立競技場を設計した隈研吾へのインタビューを中心とした本。

人柄があふれ出ています。隈研吾氏の建築といえば、木です。この木との出会いについても触れられています。

高知県の山間部の梼原町という町にいくつかの隈研吾作品があります。バブルで東京に仕事がなくなった際に、請け負った仕事がこの梼原町の建築でした。

ここで出会ったのがスギであり、伝統建築だったということです。それが彼の新しい軸になるのですから、人間万事塞翁が馬ですね。

人を成長させる種はあちこちにあることがわかりますね。

写真が少なかったのは残念ですが、建築一覧も載っていたので、気になるものは訪れたいと思います。

 

旅する建築家 隈研吾の魅力

旅する建築家 隈研吾の魅力

 

 

(映画)えんとつ町のプペル@109シネマズ名古屋

f:id:mailto1979:20210112071951j:image

★★

評価が両極端。それはおそらく原作の著者の好き嫌いによるのではと思います。ということで実際に見てきました。

 

自由な思想を禁止された街で、煙に覆われた空には星があることを証明しようとする少年の話。常識を疑うことの大切さ。

全体的に伝えたいことはわかるのですが、いかんせんテンポが悪い…。

 

ちなみに絵はめちゃくちゃ綺麗。台湾のような雑踏の雰囲気。

もうひとつ本作で面白い発想だったのは、お金が腐るという考え方。この発想は素晴らしいですね。溜め込めないお金だから経済はまわるということです。期間限定楽天ポイントみたいですね。

 

 

poupelle.com

 

 

(読書)勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─

非常にわかりやすく書かれています。

利益に関しては、

 

利益 = (顧客当たり単価 − 顧客当たり獲得コスト − 顧客当たり原価) × 顧客数

 

という1つの方程式で示すことができます。変数は4つになります。この4つの変数の中で、一番重要なのは、顧客単価をとしています。

1円でも単価を上げることが重要と説いています。

 

それ以外の変数についても指南が書かれています。

  • 口コミ等、なるべく顧客獲得コストが安くなるチャンネル、手法を活用する(獲得コストの削減)
  • コスト改善を地道に行って、かけるべきところにはコストをかけ、全体コストを引き下げる(原価の削減)
  • 顧客の普及率に伴ったステージを意識し、施策のメリハリをつける(顧客数の増加)

 

インターネットの普及により、画期的なアイデアも同業他社に追いつかれる時間が短くなっています。追いつかれるまでの時間内にいかに稼ぎきるかが大事とされています。追いつかれると価格競争に持ち込まれますので。

 

また日本企業の原価の削減にあたり、ポイントは余剰人員を抱えないこととしています。余剰人員がいると、何かしら仕事をする(または与える)ために、顧客獲得(や単価UP)につながらないことまでを仕事としてやってしまうと著者は述べます。

これって言われてみるとハッとしますね。確かにあった方がいいけれど、それって本当に効果ある?ってことまで過剰サービスをとりますもんね。ちょっと足らないぐらいがちょうどいいということです。

日本企業は人の採用に関しては、直感的(または慣習的)に決めている場合が多く、このようなことを引き起こしがちになるということでした。

 

全編通じて読みやすく、また普遍的でもあります。いいビジネス書でした。

勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─

勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─

  • 作者:勝間 和代
  • 発売日: 2008/04/04
  • メディア: 単行本