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(読書)限界集落株式会社/黒野伸一

過疎地において、農業を基盤とした再生をテーマにした小説。地域再生を基盤としながら、農業・流通・資金繰り・農協問題などの固めの話題から人間同士ドラマを織り交ぜたエンタテイメント作品となっていて、非常に読みやすいです。

 
主人公は元金融マン。祖父の持っていた土地を引き継いで、行きがかり上、その土地の再生をしていくこととなる。その方式は今までの零細農家ではなく、株式会社化しての営利組織として成り立たすという方式。
 
少し前から社会起業家なんて言葉がありました。あくまで営利組織としながら地域社会と密接に関わっていくといくというスタイルが大事になってきたのだと思います。
 
大原則として、どうやって外部からお金を流入させるかを考えることが地域再生のキモだと思います。インターネットなどの登場により、昔よりはやり易くなってきています。
 
「お金は社会の潤滑油」という言葉があります。動機付けとしてのお金という存在感は、十分条件ではないけれど必要条件でしょう。
 
そんなことを考えさせられるエンタテイメント小説でした。

 

 

 

限界集落株式会社

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