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(読書)そうだったのか!中国/池上彰

 個人的に好きな池上さんの「そうだったのか!」シリーズ。著者らしいわかりやすい、かみ砕いた表現でまとめられています。

本書は、いわゆる共産党政権の変遷を追う時間軸の解説になります。中華民国から中華人民共和国の誕生、毛沢東、鄧小平、江沢民、そして胡錦涛までになります。

実際はこの後、習近平政権が続いています。

 

そうだったのかと思ったのは、田中角栄による日中国交正常化の裏側には、中ソ対立があり、ベトナム戦争があったこと。つまりアメリカが中国と手を握ったから、アメリカンの子分の日本は、それに続いたということでした。

なるほど、歴史には理由があるのですね。

 

振り返ってみても、文化大革命といい、無茶苦茶な極端な政策をとり続ける姿は、今も変わっていません。そして「敵の敵は味方」というやり方を使い続ける国であるということ。

 

 

また著者は、中国を政治は社会主義、経済は資本主義としています。この政策をとったのは鄧小平になります。つまり今の中国の成長の根本は鄧小平の政策転換にあったといえます。

現在の香港の弾圧やジャックマー氏への関与などは、考えさせられますね。アメリカが思うよりも強くなりすぎてしまった中国。世界の不安要因であるであることには違いありません。

 

そうだったのか! 中国 (集英社文庫)

そうだったのか! 中国 (集英社文庫)