Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

(読書)ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2/ブレイディみかこ

今年の夏前に読んだエッセイ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の続編が出ていたので、読んでみました。

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主人公は、アイルランド人の夫と日本人の妻を持つイギリス在住の中学生の息子。中学校はブライトンにある元底辺中学校。その子どもを見守る母親の目線から書かれています。

実際は「1」が2019年なので、2年たっての続編になります。少年は13歳になっています。

 

今作も著者のロックでパンク、でも優しい母親である視点が素敵でした。

ジェンダーやら人種問題、貧困に政治問題……そんな社会問題と、友達関係などがぐちゃぐちゃと13歳の主人公の周りにはそんな問題が山積しています。それをひとつひとつ噛みしめて、自分のごとにして考える少年。

 

結びは、もう母の知らない世界が広がっているということになります。それは映画「6歳の僕が大人になるまで」の結びと同じく、閉じる未来と開かれる未来を感じるものでした。

息子を持つ僕にとっても、もうすぐそこまで来ていますね。

 

そんな子どもには沢木耕太郎の『恐れずに、しかし気をつけて』ということ言葉を贈りたいと思います。