★★★☆
全世界で累計1500万部を売り上げたディーリア・オーエンズの同名ミステリー小説を映画化。地味な映画でしたが、静的な非常に良質なミステリー映画でした。
ノースカロライナの湿地帯で暮らす娘。その娘が殺人事件の容疑者の裁判にかけられる。
娘の過去、なぜ湿地で一人で暮らすようになったのか、その成長について、恋についてが裁判シーンとクロスしながら描かれる。
この構成が非常にうまくできていました。
湿地の娘は、文字を学び、絵を描き、本を読み、自然を観察する力で生物学に目覚めていく。
主人公カイアが作中言う言葉、「生物が生き延びるためにする行動に善悪はない」。自然の中で生きるとはそういうことだということを、地で行く作品でした。