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村上春樹のふるさと!? 千駄ヶ谷を歩いてきた

世の本屋の店頭は村上春樹の新作「騎士団長殺し 」の平積みで盛り上がっていますが、そんな村上春樹のルーツともいえる千駄ヶ谷を歩いてきました。

ちょうど東京出張、それも神宮球場に用がありその前に訪れました。

 

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街の中心は鳩森神社。写真が鳩森神社前の交差点。こうした町の社が残されているのが東京の良さだと思います。

 

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烏森神社から徒歩1分、ドトールコーヒーの向かいにあるのが「ピーターキャット」があったビルになります。ピーターキャットとは村上春樹が経営していたジャズ喫茶で、国分寺からこの千駄ヶ谷に移転させた場所がこのビルになります。

1981年までここでお店を経営し、その後友人に店を譲ります。現在はワインバルになっていますね。

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 千駄ヶ谷から神宮球場へ向かう途中にあるのが「ホープ軒」。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の中に出てくるラーメン店のモデルになっているお店だそうです。あまりに昔に読んだので、そんなお店出てきたっけ??というのが正直な感想ですが。

 

そんな東京の下町風情がのこる千駄ヶ谷ですが、ここにも開発の波がせまっています。

そう新国立競技場です。

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その広大な建設現場のぽっかりと空いたスペースは、世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の別世界への入り口なんではないかなんておもったりしたりして…。

 

(読書)色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/村上春樹

世の中は「騎士団長殺し」で盛り上がっている村上春樹ですが、僕は少し前の作品を読了です。今回読んだのは「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 」になります。

中編であり、かなり現実味のある設定ですので、非常に読みやすかったです(といっても村上春樹作品全般的に表層的には読みやすいですが…)。

 

設定は、名古屋で育った主人公を含む仲良しグループ5人。しかし主人公が大学進学で東京に行くことになり、その後しばらくして残りのグループから絶縁を突きつけられてします。主人公はそのグループについて考えるときに、各人がそれぞれ個性があることに対しての劣等感をさいなまれる。本書では、多くの登場人物に「色」を名前に入れることによって、そのあたりを比喩化しています。

 

名古屋という色がないといわれる街を舞台にし、色のある4人と色のない主人公の物語。

 

主人公の回想や会話を通りして伝えたい事が直球で書かれているのも本書の特徴ではないでしょうか。

君が空っぽの容器だったとしてもそれでいいじゃない。自分自身が何であるかなんて、そんなことは本当には誰にもわかりはしない。それなら君はどこまでお美しいかたちの入れ物になればいいんだ。

もう後戻りはできないのだ。

多崎つくるには向かうべき場所はない。(中略)変えるべき場所もない。

 すべてが時の流れに消えてしまったわけじゃないんだ。

といった具合でしょうか。実際、最後の章では一人称を「おれ」にかえ、その回想の加速度感は増します。

 

本書は、多崎つくるという主人公の存在理由をさぐるという旅になります。「自分とは何者か」という存在理由と向き合うパターンは村上作品に度々登場する設定で、「ノルウェイの森」もそうでした。

自分の存在理由をさぐりその克服というものは、僕が度々考える「大人とはコンプレックスの克服」ということと共通します。

自分自身というものは、その過去や経験、生まれ持ったものからできたものである。それ以外でもそれ以上でもない。だからそれを悔んだり嫉妬したりしても仕方ない。受け入れるしかないものである。

赤塚不二夫風にいうと「それでいいのだ」と。

 

本書はこのあたりがわかりやすい物語と直球のメッセージによって書かれています。喪失と再生の物語。そしてもうひとつ「ノルウェイの森」と共通するのは恋愛小説であるということ。

存在理由の喪失と再生、そして恋愛 というのが本書のキーワードだったと思います。

 

やっぱり村上作品って楽しいなぁ。

 

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)
 

 

(映画)ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険@109シネマズ名古屋

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★★★

 

恒例の子供とみる映画です。今回は、5歳の息子に加えて、2歳の息子とともに鑑賞しました。それにしても子供映画だと予告編の長いこと!10分ぐらいはあったのではないでしょうか。

さて今年のドラえもん映画のテーマは南極&氷河期という設定。これは珍しい設定になります。ドラえもん映画というと「宇宙」「古代」「未来」「魔法・魔界」「恐竜」といったキーワードでの世界設定のパターンが多いですが、南極というものは初めてになります。一部、氷の下の「古代都市」の要素はでてきますが…。

本作の特徴はその登場人物が少ないこと。南極&滅びた古代都市ということで、いつものメンバー以外では、2人しかでてきません!

 

あと本作のもうひとつの悪者の設定があいまいであること。イマイチ、悪者感がないんですよね。

 

ただ、本作のポイントは、ドラえもんのび太の友情でしょう。偽物のドラえもんと本物のドラえもんの区別のシーン、そして時間軸を使った絆。

特に時間軸(10万年前と現在)を行き来しての伏線の回収具合は、大人映画さながらの脚本となっています。正直子供には難しいかなぁ…。

この時間を行き来する脚本の部分だけでも観る価値はありました。

 

ちなみに2歳の子供でもしっかりスクリーンに釘づけの2時間弱。さすがドラえもん

doraeiga.com

 

(グルメ) 濃厚担々麺はなび 錦店/名古屋・栄

久しぶりに担々麺屋訪問です。もともとは安城にあるお店の名古屋店になります。ただこの担々麺屋自体、「麵屋はなび」という台湾まぜそば発祥のラーメン屋の姉妹店のようです。

 

ランチ時は行列ができる人気店で、時間を外して訪問しました。今回オーダーしたのは、スタンダードな担々麺。

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第一印象は上品だなぁと。お味はクリーミー担々麺ですね。ただクリーミーな中にもしっかり辛さもあります。山椒?が少し振りかけられているのが、アクセントになっています。

 

錦で担々麺屋は少ないので、再訪したいと思います。次は濃厚担々麺、もしくはまぜそば(これを食べている人が多かった)を頼んでみようとします。

 

担々麺はなび - 台湾まぜそばの「麺屋はなび」が送る新型ラーメン店

(読書)言ってはいけない/橘玲 ~科学と人道の間を感じる本

毎回、魅力的な題材をテーマにする著者。僕自身、特に金融もの経済ものの著作にはかなり影響を受けました。本作は社会学とかに分類されるのでしょうか。そして20万部を超えるヒット作となっています。

科学の発達と人道的見地の間で

遺伝や美貌、環境因子の差で人が社会にどのように影響が出てくるのかということのデータの列挙が続きます。

例えば、美貌格差では、美人とブスでは3600万円の経済格差が生まれているというデータや、男性では「面長の顔」は「細長い顔」に対して、上に立つことが多い一方、入社試験ではその暴力性から嫌われる傾向にあるなどなど。

しかしこうした悲劇は、自分においてだけであればまだしまっておけます。しかしこれが相手があることになった場合、より人道的見地とのはざまに立たされます。

犯罪について項目で、脳科学の発達によって犯罪の抑制ができるということが挙げられています。しかし、まだ犯罪を起こしていない人をそのようなデータをもとに治療することはできるのかという問題がある。

実際、ナチスが説いたユダヤ人迫害の歴史があるように、データというものはそのときは正しいと信じられていたものでも、のちには誤っている場合があります。

統計学というものは、自分が望むような方向でデータを切りとり悪用することができる部分が多分にあります。このデータは客観的なのか、その視点を持つ必要があります

 

読んでいて感じるのは、科学や統計学の発達によって、「人はみな平等」という人道的考えとの壁です。

データが明らかにするのは、人は生まれながら、育てられた環境によって違うということ

違いというものを認めることによってより社会が(当事者にとっても)幸せになる方法をとることに必要性があるのではないでしょうか。

子育てについて

本書の終盤で、子育てについてまとめらています。

子供は遺伝と「非共有環境」によって人格が形成されることが科学的に証明されています。この「非共有環境」というものは、友達集団ということになります。

子供は友達集団の中で、グループの掟に従いつつ役割を決めて自分を目立たたせる複雑なゲームをしている。

ということです。子供は遺伝的資質に基づいて、どの分野のそれで発揮することがアイデンティティを持つことができるかを図っているということです。親はそれに関知することはできません。この点においては親は無力です。

しかしどういう友達集団に入れるかは親は関知することができます。例えば、女子校出身のエリートが多いのは、勉強することに対しての抵抗を女子校では感じずに済むということ(男の目線が気にならないから)の裏返しであるということです。

本書では子供の才能の芽を摘まないような環境を与えることが大事だと説きます

それに加えて、僕に意見を入れると、世の中にはさまざまなアイデンティティがあるということを知ることも大事な点ではないか、そう思っています。さまざまな違いや個性があることがわかればそれに対しての免疫もできますから。

 

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

 

 

これぞ下町の居酒屋!たか@名古屋・今池

名古屋でも味のある町、今池。交差点から少し外れたところにあるお店が「たか」。大繁盛の大衆居酒屋です。

何を食べても美味しいし、値段も安い。店員さんの雰囲気もいい。まさに酒場放浪記的なお店です。

お料理をご紹介!

 何を食べても美味しいのですが、印象的だったものをご紹介します。

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車麩

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鉄板ナポリタン

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和ネギ‣オムレツ

 

などなど、あとは「ちょい盛のお刺身」もおススメです。「ちょい盛」どころか十分なお刺身の盛り合わせになっています。

 

チェーン店では出せないこの雰囲気、こういうお店は通いたいですよね。

 

izakayataka.web.fc2.com

摂津国一ノ宮 坐摩神社に行ってきた!御朱印も

大阪出張にあわせて、大阪・本町にある坐摩(いかすり)神社を訪れました。本町という大阪の中心部のビジネス街に位置します。

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もともとは大きかったのでしょうが、土地柄、小さな境内という印象です。都心の神社の宿命ですね。

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もともとは淀川の南岸に位置した、渡辺の地というところが始まりのようです。ちなみにこの渡辺が、全国の渡辺、渡部の姓の発祥の地だそうです。その後、豊臣秀吉の大坂築城にあたり替地を命じられ、現在の地に移ったということです。

安産の神として有名ということです。また防人の旅立ちの時に行路の安全を祈願したことで旅行安全の神でもあるということです。

ちなみに坐摩を「いかすり」と呼ぶのは、土地または居住地を守る「居所知(いかしり)」が転じた名称といわれているそうです。ただ、通称として「ざま神社」とよばれています。

 御朱印がこちら

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そして、いただいた御朱印がこちら。

www.ikasuri.or.jp