★★★★
コロナ禍ということで自宅にいる時間がながくなり、AmazonPrimeにて鑑賞。
良い良いとは聞いていたのですが、やはり素晴らしい作品でした。
生きること、愛するということ
本作では、そうしたことを感じるエピソードがふんだんに含んでいる作品です。
登場人物のそれぞれにある闇を、余命僅かの双葉が解きほぐしていきます。生きることは、とてもしんどい。だけどそれでも、それでも必死に生き続けないといけません。双葉の言葉を借りると「逃げちゃダメ」だと。
そんな双葉のことを、周りの人は「この人のためなら何でもしてあげようという気になるんですよね。たぶんそれ以上にしてもらっているでしょうね」という会話が出てきます。
「汝与えよ、さらば与えられん」
ですね。
愛された主人公双葉は、おそらく死後も周りの人の心の中に生き続けます(そして銭湯という場所にもですが…)。それは、村上春樹的メッセージですよね。
とてもいい作品を観ることができました。