★★★☆
大好き青春映画「ちはやふる」の完結編。初めて観た時、その映像、構成、メッセージ牲と非常に気持ちよく鑑賞することができました。その完結編ということで期待して、やっと観に行ってきました。
今しか撮れない映画
広瀬すずを中心とした青春映画ということで、今しか撮れないこのチームワーク感が詰まった作品となっていました。2年ぶりというほどよい再開感もあります。
恋愛、友情、夢……。青春ってそんなものたちがぐちゃぐちゃ詰まったもの。ただそれを当事者同士はそれが日常なので、それが貴重なことだとは気づかない。
今作はそんな青春の要素が程よく散りばめられています。どれかに肩入れしすぎないのも高評価です。
あらためてこんな学生時代を送りたかった。そう思わずにはいられません。
学生時代ってこれからの人生の根本になる部分。根は広く張った方がいいですから。
金言に溢れた作品
学生をターゲットにしているからか、非常にわかりやすいメッセージがちりばめられいます。
・チャンスにはドアノブはついていない。自分からは開けられない。
誰かが開けてくれた時に-迷わず-飛び込んでいけるかどうか‥‥
・本当に強い人間は、周りもを強くする
後輩には希望を、相手には敬意を、仲間には勇気を
・世界には二度と取り戻せない光がある。
一瞬を永遠に留められることが出来るという事を忘れないで。
百人一首という言葉を扱った作品に加えての映画での名台詞を重ねるという本作品。上記の名言は、青春映画の枠にとどまらない人生の含みを考えさせられます。
百人一首はたった31字で世を表し、それが千年残ってきました。それは人の世は普遍なことも多分にあるということです。
一瞬の光を閉じ込める。そしてそれを残す。
「ちはやふる」は人生のある光を閉じ込めたシリーズでした。日本映画に残る青春映画シリーズになると思います。