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(読書)かけがえのないもの/養老孟司

コロナ禍で自宅にいる時間がなり、読書をする時間も増えています。今回はそんな中読んだ1冊。

タイトルにある「かけがえのないもの」の枕詞にすると、多くの人が答える続く言葉のは「自然」。本書はその「自然」というものについての考察エッセイになっています。

「自然」とは、いわゆる環境としての自然からはじまり、人の体、子どもといったもの。

「自然」の反対語は「人工物」です。人間社会とはそんな「自然」をコントロールすることで成り立ってきました。つまり都市化です。都市にコントロールできない自然が入り込むと矛盾が生じるので、人々は服を着るようになったという説が度々記されています。

人(自然物)を記号としてとらえるのですね。

同じように人を記号としてとらえるのは、医療の分野においても言えます。つまり数値化してしまうということ。平均からどれだけ外れているかで異常かどうかを推し量るというもの。

 

こうした考え方もあるのだということで、サクサクよめる1冊でした。

かけがえのないもの (新潮文庫)

かけがえのないもの (新潮文庫)

  • 作者:孟司, 養老
  • 発売日: 2008/12/20
  • メディア: ペーパーバック