★★★☆
ニューヨーク、ハーレムの北にある「ワシントンハイツ」。カリブの移民たちの街。
そこには音楽が流れ、夢や希望があり、コミュニティがある。
4人の若者たちの未来。大停電が起こり、そしてまた彼らの人生が動き始める。
オープニングからカッコいい。ラップのフレーズを音楽に乗せ、ミュージックビデオのような映像演出。ミュージカルが原作ということで、全編音楽が流れる。それがラテンということで、なおのこと夏にぴったり。
本作の良いところは、4人の若者の恋愛要素よりも、移民問題に焦点を当てていること。そして他の国で暮らすこととは、ということを描いています。
実際、日本でしか暮らしたことがない僕にとっては理解しづらい部分ですが、おそらく思っている以上に壁があるのでしょう。
多様性が叫ばれる社会、それがグローバル基準にならざるおえません。果たして日本において、日本で暮らす外国人も同様に大きな壁を感じてるのでしょう。コロナで分断が進む社会でこの映画を観ていると、なんとも程通い理想郷のように感じてしまいます。