★★★★
ゲームの中のお話を半分期待値も高くなく、お気楽な気持ちで観に行ったのですが、これが快作でした。
舞台はオープンワールド系のゲーム。主人公はゲームの背景のような存在、モブキャラ。彼があるきっかけで才能が開花していく話。
本作が秀逸だったのは、ゲームの中・外(つまり現実)をうまく使い分けて描いたこと。
モブキャラである主人公が成長していく話なのだが、それにとどまらず、モブキャラたちに改めてスポットを当てたということ。
もちろんゲームの中の話なのだが、これは黒人解放運動とかをオマージュしているのだろうなぁと感じてします。白人絶対主義の当時は、黒人は背景のようなものだったのだろう。
それぞれの人に、それぞれの人生。
そしてイイ感じのエンディング。軽く楽しめるし、深みもある。終盤のシーンは爆笑でした。深いテーマを軽く笑えるユーモアを交えて描く。
こういう映画、嫌いじゃないです。デートにはぴったりの1本でした。