出張にあわせて読んだ短編集。安定の面白さの著者。今作は家族がテーマの短編小説集でした。
夫・妻・娘…。それぞれの立場で家族の姿が描かれている。それぞれの家庭にそれぞれの問題がある。傍からみていると、別に大した問題ではないことも当事者にとっては大問題。
共感したのは「ハズバンド」という作品。仕事ができないということに気づいてしまった妻の話である。
この話を読んで思い出したのは、失礼にも同じ会社の先輩でした。そんな上司にも妻がいて、子どももいる。子どもとは昔あった時は小学生だったが、社会人になったという。充分、幸せな家庭である。
会社の一面しかみていませんが、それぞれの人にそれぞれの家族があることを時々思い出します。人にやさしくしたいと思います。