2025年は万博イヤー。やはり万博といえば「太陽の塔」。ということではないのですが、新年早々に帰省次いでに2018年に内部の改装が終わって公開されている大阪・千里にある「太陽の塔」に行ってきました。
何度か行こうと思っていたのですが、予約がとれずに(といっても前日に取ろうとしていたのが駄目なのですが)スルーをしていました。今年は帰省日程が出て早々に予約することで、チケットを押さえることができました。
名神高速沿いの環状線から向かったのですが、この高速道路を覗くように見える「太陽の塔」が好きです。
朝10時過ぎに、万博記念公園の南にあるエキスポシティの駐車場に車を停めます。初売りもあり、オープン早々にも関わらず駐車場の入場列が結構伸びていました。
公園の中央口から入場。そしていきなり現れる「太陽の塔」。
圧倒的な存在感です。現在はこの存在感を見せていますが、万博当時は大屋根に覆われていました。ちょっと窮屈そうですよね。どんな感じだったのでしょうか。
内部の見学予約時間までは、万博公園を散策。といっても子どもたちはポケモンGOを、親たちはシアトルコーヒーで一服です。万博公園は有料の公園です。来られている方はどことなくハイソな方々ですね。立派な芝生広場が広がっていました。サマソニもここで行われているのですよね。8月は灼熱ですが、それでも舞洲に比べたらましでしょうね。
さていよいよ内部です。携帯電話は落下防止のため1階以外は、事前に購入したポーチに入れないと撮影できないというシステムでした。
まずは<地底の太陽>ゾーン。万博当時は、地下展示として飾られていたものの雰囲気を再現したということです。<いのち><ひと><いのり>。とくに<いのり>の映像は、これぞ岡本太郎的な呪術感があふれています。国立民族学博物館が万博公園にあることを考えると、やはり民博はこの地にある意味が伝わってきます。
そして<生命の樹>。
塔の内部に伸びる、生命の樹。生命の誕生からの進化の歴史を立体物として見せてくれます。原生物から始まり、三葉虫や魚類、両生類、爬虫類、恐竜があり哺乳類が来て、人類につながります。解説によると33種の生物が樹の周りや枝にのっています。
樹は、人類で終わりません。まだ先へ天へとのびています。
一つ驚いたのは、人類が設置されてい場所はちょうど腕の位置であるということ。万博当時はこの腕の中にエスカレーターがあり、大屋根へつながっていたということです。今では階段が設置されています。これがまるで天国へつながる階段に思えてなりませんでした。
何と見事な構造でしょう。
この腕の部分で高さが40m。太陽の塔の高さが70mほどですので、これでもまだ半分程度の高さです。まだまだ生命の進化の先は長そうです。
「太陽の塔」は生命をかたどっていました。そういう意味では、2025年の関西万博のテーマが「いのち輝く未来社会のデザイン」であるということはその延長線上で設定したとも言えます。
別の視点から言うと、結局、1970年の大阪万博に囚われているいるやないかい!とも言えます。
帰りの階段に、岡本太郎の言葉が書かれていました。
芸術は呪術である。
まだ我々は、岡本太郎の呪術を解けていないみたいです。