★★★☆
10月に入り、急に映画鑑賞が続いています。仕事が落ち着いたのと、109シネマズの株主優待ポイントの期限が迫っているところが原因です。ただほぼハズレなしに楽しんでいます。
今回急きょ選んだのは北野武監督、最新作の「アウトレイジ 最終章」です。
前二作は観ていなかったのですが、それでもこれ単品でも楽しめる作品でした。非常に無駄をそぎ落とした構成。なので2時間もない本作に人間関係が凝縮されています。
本作で感じたのは、リーダーのタイプの様々な形。素質の有無、威厳の有無、慕われの有無などの組み合わせて様々なリーダーのタイプが集まる組。
人を束ねるためには、やはり天性の素質のようなものがある気がします。
以前、研修で受けたマネジメントのプログラムでは、こうした人間の素質は38歳までにおおよそ決まってしまうということです。
それによるとテクニックとしてのマネジメントはそれを補完するものということです。
この映画はヤクザ映画の体裁をとりつつ、実はよくある会社内の抗争と何ら変わりないものです。池井戸潤作品にあってもおかしくありません。
そんなことを考えさせる作品でした。ヤクザ映画ととらえずに、「あぁ~、こういう上司いるなぁ」と思ってみると楽しい作品でした。