Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

尾張四観音へお参り。4日間かけて走って行ってみた。

もうすぐ節分ですね。今年は2月2日になります(珍しい!)。

ということで名古屋の周りにある4つの観音、尾張四観音を走ってめぐってきました。

尾張四観音とは、荒子観音中川区)・甚目寺観音(あま市)・龍泉寺観音(守山区
笠寺観音(南区)の名古屋市の周辺にある4つの観音寺を指します。

ja.wikipedia.org

 

まずは、笠寺観音

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順番としては、家から近い順にしようと思い、まずはおなじみ笠寺観音へ。名古屋の観音様といえば、笠寺観音のイメージです。旧東海道沿いにあり、熱田神宮から旧東海道を通れば、この笠寺観音の門前につながります。

ちなみに笠寺観音は、今年の恵方でもあります。

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ついてびっくり今改修中なんですね。なにやら無機質な社務所が建設されていました。

2カ所目は荒子観音

2つめは荒子観音へ。自宅から片道8キロほど走ることになります。個人的に懐かしい八熊通を西へ、中川運河をこえた先にあります。

行ってみてわかったのですが、このあたりは結構、路地などが残っています。戦争で焼けなかったんでしょうね。

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こちらが荒子観音

近くに前田利家の生誕の地があるということでよってみました。

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荒子城跡があり(今は普通の児童公園)、天満宮(といっても小さな社)とともに碑がありました。

3カ所目は、龍泉寺観音

3カ所目は、守山にある龍泉寺観音へ。名古屋の人にはおなじみの「龍泉寺の湯」の隣にあります。

龍泉寺の湯」のテレビCMでは、「ここは名古屋の別天地」というフレーズがあり、高台からの一望できる温泉として有名です。

そう高台にあるのです。

自宅からも9キロとなかなか遠くなってきました。

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こちらが龍泉寺観音。こじんまりとしていますが、きれいなお寺でした。

鐘が1回10円で突くことができます。そしてこの鐘楼から庄内川春日井市を見渡す景色はなかなかのものです。ちなみにこのように見晴らしがいいことから戦国時代には軍事上の要所として城も築かれていたそうです。

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往復で20キロほど走ることになり、さすがに疲れてきました。

4カ所目は、甚目寺観音

いよいよ最後の観音様、甚目寺観音になります。なんとあま市ということで、名古屋市内ではありません。

自宅からは12キロほど。なかなか遠いです。

 

名古屋駅から中村区の清正公道という旧道をひたすら西へ走ります。名古屋競輪場から庄内川を渡ってあま市へ。さらにおそらく甚目寺観音への参道がもとになったのであろう斜めに伸びる道を通って甚目寺観音へ。

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4つの観音を巡ってきましたが、この観音寺が一番立派。

建立は597年。法隆寺四天王寺についで、古い歴史があるということです。立派な仁王門は、源頼朝による修復が行われたという歴史もあるそうです。

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さすがに甚目寺観音からの帰路は途中でバスに乗りましたが、25キロほどのジョギング。かなりマラソンの練習にもなりました。

 

さて今回4カ所の観音様にお参りしましたが、疫病退散を祈願してきました。はやくコロナが終息しますように。

 

 

(読書)82年生まれ、キム・ジヨン

昨年観た韓国映画「82年生まれ、キム・ジヨン」。韓国で社会現象にまでなった小説が原作ということで、読んでみました。

lifeisashowtime.hateblo.jp

 

比べて読むと、映画と微妙に構成が違うのがわかります。映画は現在と過去が互い違いに構成されているのに比べて、小説は、基本的に生い立ちの過去から進んでいます。なので、ある女性(キム・ジヨン)の生い立ちが順序だててわかるようになっています。

その過程で、ずっと女性であるということで、社会的に不遇となり続けていることがわかります。

そして男性は、そのことを経験もしたことがないので想像できない。根底的な溝が横たわります。

 

もうひとつ82年。つまり現在の40歳前後という世代の問題もあるのかと思います。人口的にもおおい親世代。時代は変わったとはいえ、まだその影響は強く残ります。

日本においても就職氷河期といわれるように不遇の世代なのだと思います。キム・ジヨンの母、それでも娘には娘の人生をというスタンスなのが救いです。

なんだか読んでいて哀しくなる、そんな小説です。

嘆くしかないのでしょうか。

 

82年生まれ、キム・ジヨン

82年生まれ、キム・ジヨン

 

 

 

(読書)県庁おもてなし課/有川浩

実際に取材をした対象をフィクションを付け加えて小説にしている有川浩さん。 今回は高知県庁の観光部おもてなし課が舞台です。

 

実際著者が高知県出身ということもあり、また本小説中にも小説家設定の登場人物も登場しています。

行政の縦割り、ずれた感覚にイライラしつつも、主人公が成長する様、軽い恋沙汰を踏まえて、「軽く」読むことができるのが、この著者の良いところなのでしょう。

 

難しいことを難しく説明よりも、難しいことを簡単に説明する方が難しい。

 

こんなことを誰かが言っていたのを思い出しますが、地方が抱える問題を軽やかに小説で読むことができるのはいい機会なんでしょうね。

 

県庁おもてなし課 (角川文庫)

県庁おもてなし課 (角川文庫)

  • 作者:有川 浩
  • 発売日: 2013/04/05
  • メディア: 文庫
 

 

 ちなみに著者の有川浩さん、高知県の案内本も出されていました。

有川浩の高知案内 (ダ・ヴィンチブックス)

有川浩の高知案内 (ダ・ヴィンチブックス)

  • 作者:有川 浩
  • 発売日: 2013/06/14
  • メディア: 単行本
 

 

(読書)空飛ぶ広報室/有川浩

最近、読んでいる有川浩さん。ドラマ化もされていた本書。表紙の通り、自衛隊広報室を舞台にしています。テーマは重く、しかしソフトに描かれているのは著者ならではですね。

ただ自衛隊の本質の部分もしっかり描かれていて、本書のあとがきにもありますが、この本自体がまさしく自衛隊の広報本です。

そして、追加された「あの日の松島」の章。東日本大震災で被災した松島基地の話ですが、これがあることによって、とても味わい深いエピローグとなっています。

 

登場人物はそれぞれトラウマを抱えていて、それを開放する物語でもあります。トラウマの開放こそが大人になるということですし。

ちょっとした恋沙汰も含めて、さらっと読めるのがいいですよね。

 

空飛ぶ広報室 (幻冬舎文庫)

空飛ぶ広報室 (幻冬舎文庫)

  • 作者:有川 浩
  • 発売日: 2016/04/12
  • メディア: 文庫
 

 

(グルメ)虎玄@豊田市~クリーミー系で、後味もよい絶品担々麺でした!

『デザイン あ』展の豊田市美術館の帰りにどっか昼ご飯はないかと調べたところ、歩いて5分ほどのところに担々麺屋があったので、名古屋担々麺研究会として寄ってみました。

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こちらが『虎玄』というお店になります。ランチですが数組待ちがあり、15分ほど待ってテーブルに着くことができました。食べログで3.8ほどついている人気店のようです。

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こちらが出てきた担々麺。

見るからにクリーミー系ですね。

麺は自家製面。ほそめの縮れ麺でした。米油を使っているということで、そのため後味も辛みを引きずらないということです。

辛さもほどよく、後味もよい。美味しい一杯をいただきました。

 

もともとは豊田のお店のようですが、柳橋にもお店があるということですので、こちらも寄ってみたいと思います。

 

toragen.storeinfo.jp

『デザインあ展 in AICHI』@ンあ展 in AICHI』@豊田市美術館 に行ってきた!

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2013年に東京であった『デザインあ』展以来の『デザインあ』展の巡回展です。まさかのコロナ禍で事前予約購入制になっています。

今回は豊田市美術館での開催です。

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「観察のへや」「体感のへや」「概念のへや」という3部構成で40作品が並んでいます。

面白かったものをいくつか。

 

・全国名字かずくらべ

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8万の名字が、人口に比例した大きさであらわされている展示。面白いのは、鈴木・佐藤という名前は、「鈴」「佐」から始まる名前で断トツの割合。一方「中」は「中村」「中野」「中島」「中川」「中山」などいろんな名前の1文字目で使われているのがわかります。

 

・もんどころ

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デザインあ で一番好きなシリーズがこの「もんどころ」です。梅/瓢/三つ巴/雁金の紋をコンパスを使って書くことができます。コンパスをその長さと指定された中心から円を描くという形で簡略化されたキットのデザインも秀逸でした。今回の展示作品で一番のお気に入りの展示でした。

 

・デッサンあ

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オブジェをさまざまな角度からデッサンする企画。時間を気にしつつついつい力が入ってしまいます。こんなにしっかり絵を描いたことって、何十年ぶりだろう。そんな意味でも非日常の体験でした。

 

・歯車になる

用意された歯車のオブジェを「うきわ」のように持って、実際に歯車とかみ合わす。自分が回る。そして回すことによって、音が出たり、光が出たり。体で感じるという点で、秀逸な展示。

 

・2013年「デザインあ展」より

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2013年の展示の中で一番のお気に入りだった、名作文学の組み合わせ積み木が展示されていました。この発想面白いですよね。

 

今回も面白い展示会でした。平日に来ましたが、まずまずの入場者数でした。土日は結構満員のようです。美術館に行くなら平日ですね。

ただ子どもとともにもう一度行きたいです。

 

www.design-ah-exhibition.jp

 

(読書)旅する建築家 隈研吾の魅力/田實碧

新国立競技場を設計した隈研吾へのインタビューを中心とした本。

人柄があふれ出ています。隈研吾氏の建築といえば、木です。この木との出会いについても触れられています。

高知県の山間部の梼原町という町にいくつかの隈研吾作品があります。バブルで東京に仕事がなくなった際に、請け負った仕事がこの梼原町の建築でした。

ここで出会ったのがスギであり、伝統建築だったということです。それが彼の新しい軸になるのですから、人間万事塞翁が馬ですね。

人を成長させる種はあちこちにあることがわかりますね。

写真が少なかったのは残念ですが、建築一覧も載っていたので、気になるものは訪れたいと思います。

 

旅する建築家 隈研吾の魅力

旅する建築家 隈研吾の魅力