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森道市場2017に行ってきた!~資本主義ではないものの力を感じることについて

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2年ぶりに東海地区の春フェスである「森道市場」に行ってきました。春フェスとしましたが、どうもこれをフェスと括るのははばかられます。

今年は遊園地エリアまで拡大したので、ちょっと雰囲気が変わったところもあるのですが、音楽フェスとも全く違う、マーケットとも違うどこか不思議な魅力のあるイベントなんです。

森道市場の魅力

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森道市場が行われているラグーナビーチでは、ほかにもライブイベントは開催されています。しかしそのどれとも違う、それどころか日本全国のどの音楽フェスとも違う雰囲気が会場内に漂っています。

それはこのイベントの考え方の発祥が、音楽ではなく「市場」が根本としてあることに由来しているのではないのでしょうか。

僕の持論として、街の魅力は路地にあるというものがあります。路地には小さな個人商店がならびそれぞれが商いをし生活を営んでいます。そこはまだ個の力が残っている世界です。個なので画一性がなく多様性が見られる、だから面白い。

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今回の森道市場には、日本全国から集まった雑貨やフードのお店が出店しています。そこにチェーン店はありません(一部、遊園地エリアにアウトドアメーカーが出ていましたが)。個の力の結集こそがこのイベントの魅力です。

ハード的にもこの市場感が出ています。小分けされた区画に各店がひしめき、決して広くない通路。ごった返す人。これを不快と感じる人もいますが、このぐちゃぐちゃ感こそがこのイベントの魅力になっています。つまりは”個の力の結集”とでもいうのがいいのでしょう。

実際、運営もほぼ個人の集まりであり、出演するアーティストもメジャーシーンとは一線を画します。運営者も儲け度外視だからできるチケットの安さ。。。

小売りや飲食、エンタテイメントの大手資本主義へのアンチテーゼとでもいうのでしょうか。

 

ここ最近、音楽を主軸にせずに違うコンセプトを打ち立て、音楽とクロスオーバーするイベントがここ最近増えています。森道市場の場合は”市場”であり、GO OUT CAMPは”アウトドアマーケットの拡大”をコンセプトにしています。こうしたクロスオーバー化の流れは続くでしょう。

どうも最近、画一的な(同じようなメンツばかり出ている)フェスの飽きてしまった(年を取ったところもありますが)僕としては、こうした個の力を感じるイベントの方が面白く感じます。

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ちなみに今回、ライブはほとんど見ませんでしたが、クラムボンの『波よせて』を聞くことができたのが一番でした。


クラムボン‐波よせて