会社員生活も20年近くになります。
個人的に、氷河期世代ということで、当時採用を絞ったこともあり、部下を指導するということに苦手意識があります。ということで、手に取った本になります。
60歳でライフネット生命を立ち上げた著者。旅、人、本から人間の本質に触れてきたという著者の本は、いくつか読んでいますが納得いく部分が多分にあり、結構愛読をしています。
著者のモットーの一つが、「人はアホである」ということが挙げられています。賢い人でも、並の人の2~3人分程度のキャパである。人間の能力は有限で、だから人に任せる必要があるのだと著者は説きます。
新しいアイデアとは、他人の頭の中にある、だから任せた方が良い。異質な社員に任せて多様性を重んじることによるが、イノベーションを起こす。
そして決してプレイングマネージャーになっては行けない。部下10人が毎回60点を取れるようにすることが、リーダーの役目であると。
その任せ方は、指示が明瞭。具体的には、予算や納期、優先順位を明確に伝えること。
著者が挙げるリーダーの条件とは、
①強い思い
②共感力
③統率力
を持っている人としています。統率力が肝で、丁寧なコミュニケーションとも言い換えることができます。
ただし物事の決定はリーダーがやる。それも一人で決めることが重要と説いています。
40歳も過ぎると、人に任せたいなぁと思っている今日この頃。40歳になったらみんな読むべきですね。