個人的には、ラガーよりも一番搾り派なのです。そんなキリンビールのお話し。
高知支店の奮闘記、名古屋支社、東京本社勤務とした著者の奮闘記になります。
「地道に愚直に、お客様に喜んでもらうため」
ということなのですが、実際にこれを向き合ってやるというところに覚悟がいります。
非常に熱量の高い(暑苦しい)一冊で、読み物としても面白いです。昭和的と言われれば、それまでですが、一つのビジネスの形でもあります。
またビジネス的指南は巻末にまとめがあります。それを見てみると、
- 事実をベースに考えつくす。事実をもとにして自分の理念に達するまで考え抜く。
- 自分は何のために仕事をするのか、この会社は何で成り立っているのかを考えるのが理念。
- 理念に基づいた”あるべき状態”がビジョン。これを共有できれば、戦略の絞り込みができるようになり、戦術はそれぞれ個人が自由に工夫する。理念→ビジョン→戦略→戦術の一貫性を持つ。
- リーダーが部下の信頼を勝ち取るための熱量が、腹をくくるということ。
- 成功体験が信頼を得る。改革というチャレンジを始めるにも、実績が大きな力になる。
- リーダーシップの確信を支えるもの。①ひたすら考えること ②未来は予測できないが、創ることができるという思想 ③勝ちたいという執念
- 結果のコミュニケーションの重要性。
- 量をすすめれば、質に転嫁する時がくる
- 顧客目線のシンプルな戦術
- データは過去の行動の結果にすぎない。現在と将来は我々の手の中にある。
著者の前向きな姿勢がいいですね。特に最後の、現在と将来は我々の手の中にある。というのが良いですね。
やらない理由よりもやれる方法を探ることが、仕事を進めるうえで大事なのでしょうね。