こういう年代別に切った本は、自分がその年齢に達する5~10歳ほど若い時に読むようにしています。古くは、「25歳のリアル」「30歳のリアル」シリーズとかもそうでした。
こうした先取りであと数年でその年齢になった時の身の振り方を考えておくことは、先を見越すということで損はありません。
さて、本書は、10年以上前に書かれた本ですが、今でも通用する部分は多分にあります。
仕事の旬は30代ということ。これは宮崎駿も「風立ちぬ」の中で「人生において創造的な期間は10年ぐらい」という言葉でも述べられています。つまり社会人になったあと10年で吸い込んだものをアウトプットしていくのみだと。30代はそのアウトプットが一番花開く時期でもあります。
さて50代からの生き方ですが、著者はファイティングポーズをさっさとやめなさいということを繰り返し述べています。
40代までで成してこなかった人が50代になって何かを成せる訳がないと。
定年まで10年ということで、趣味を持て、会社の中とは違う自分を持ちなさいというアドバイスをしています。
趣味を含めてやりたいことを10個確保しなさい。趣味は、アウトドア系・インドア系を2~3個づつ。他の人にためになる(地域貢献や顧問や大学教員など)ことが含まれているとなお良いと。
人とは他の人と関わって生きる生物だとすると、会社人脈が切れる定年以後は、他のコミュニティに所属することは大切です。