岡本太郎の過去最大の回顧展。すでに東京・大阪で行われており、界隈では話題になっていた展覧会が名古屋にやって来るということで行ってきました!
会期の早めの時期だったのですが、NHKでやっていた「タローマン」のおかげ⁉もありかなりの混雑っぷりです。
まずは愛知会場ならではということで、愛知県と岡本太郎の関係性についての展示から始まります。これが面白い。
名古屋市内の久国寺にある「歓喜の鐘」、オリエンタル中村の壁画、モンキーパークにある「若い太陽の塔」、常滑でのタイルと岡本太郎など、これは見ごたえがありました。
その後、パリ時代の作品、戦中・戦後の変革期、大衆の中の芸術の作品と続きます。戦争に行っているのですよね。あと民俗学にも踏み込んでいたのですね。それが仮面のようなオブジェにつながっているのでしょうか。
あと「太陽の塔」と「明日の神話」が圧巻でした。特に「明日の神話」の下絵が凄い。原爆を彷彿とさせているということなのですが、これってエヴァの使徒ですよね。
個人的に一番惹かれたのが、「跳躍」という作品。
東京オリンピックの時に描かれた作品ということです。躍動感と人が限界を突破するイメージを感じます。
まさに、「スポーツは爆発だ!」といわんばかりです。
岡本太郎語録が並ぶ部屋もあり人としての岡本太郎の魅力も展示されています。今なお人気を誇るのは、太陽の塔という象徴的な作品もさることながら、こうした言葉による露出もあったからでしょう。