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和歌山電鐵に乗って、紀伊国一ノ宮 伊太祈曽神社に行ってきた!

仕事で、大阪・泉南に行くことがあり、その次いでに和歌山に行ってきました。和歌山へ行くのは本当に久しぶり。市内なんてもう小学校以来なんではないでしょうか。

和歌山駅から和歌山電鐵貴志線に乗り換え

大阪・天王寺から1時間10分。和歌山駅に到着。新幹線で名古屋に行くよりも遠いんですよね…。

和歌山駅から、ネコの駅長で有名な和歌山電鐵貴志線に乗り換えます。こちらJRの構内にあるんですね。和歌山駅の片隅のホームから発着するいかにものローカル線。切符もペラペラのバスの整理券のような金券を窓口でおじいちゃんが売っています。

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「乗って残そう貴志線」とか、乗車目標の進捗率を掲出するなど地域の情に訴える経営努力がみえます。

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乗った電車は2両編成の「いちご電車」という名前のついた電車。金属のかわりに木をたくさん使った車両になっています。まさに木の国です。

紀伊国一ノ宮 伊太祈曽神社へ

和歌山駅から貴志線で約30分ほどで、伊太祈曽駅に到着。和歌山電鐵の車庫もあるようで、貴志線の中では大き目の駅で有人駅です。駅から5分ほど南に歩くと伊太祈曽神社です。

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紀伊国の一宮は、ここ伊太祈曽神社、日前國懸神宮、丹生都比売神社の3社である。ちなみに丹生都比売神社は世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道」の構成の一つということです。

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さて、伊太祈曽神社は田舎のちょっとした神社という佇まいでした。派手でもなく、品があるといったところでしょうか。お祭りしているのは、五十猛命(いのたけるのみこと)、大屋津比売命(おおやつひめのみこと)、都麻津比売命(つまひめのみこと)の三柱です。

五十猛命は須佐男命の息子にあたり、父から日本に木の種をまき散らすように命じられました。五十猛命は妹神の大屋津比売命、都麻津比売命とともに日本中に木の種をまき、最後に紀伊の国にやってきたということです。

ということで、伊太祈曽神社は木の神様を祀る神社ということで、林業の方などがよく参られるようになったということです。まさに紀伊の国は木の国です。

 

ちなみに御朱印はこちら。「木の神」と御朱印にもはいっています。

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紀伊の国は木の国とはよく言ったもので、和歌山は本当に山ばかりで、海岸線にそって猫の額ほどの平地に集落ができています。以前読んだ「文明崩壊 」の解説では、文明の一つの要素に燃料というものがあります。現在でこそ化石燃料が主な燃料にあたりますが、昔は木材こそが燃料資源となっていました。紀伊国はそんな日本の燃料の一大供給地でした。紀伊国が生んだスーパースター、紀伊國屋文左衛門もみかんと鮭で儲けた後は、材木屋を始めています。

しかし時代は材木から化石燃料へ、海路として発達していた紀伊も陸上交通が主流になると、紀伊の国はすっかり田舎県へ。

伊太祈曽神社もそんな過去の繁栄を感じさせつつ、ひっそりとたたずんでいました。

 

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