ハマイチ(浜名湖一周)、チタイチ(知多半島一周)、アツイチ(渥美半島一周)とここ数年ゴールデンウィークに行っていた自転車旅行。今年こそはということでちょっと早いですが、念願の琵琶湖一周(ビワイチ)をやってきました。
琵琶湖一周は、約200キロということで1泊2日となります。スタートは米原駅ということで、宿泊地を湖西の近江舞子に宿をとることができました。
せっかく1泊2日ですので、今回は南湖を含めること、あとはついでにいくつかの寺社をめぐることでプランを立てます。回る寺社は、西教寺・日吉大社・近江神宮・石山寺・建部大社と湖南にある寺社を一気にまわろうとおもいます。
1日目 米原~賤ヶ岳~海津大崎~高島~舞子
名古屋駅から在来線で約1時間で9時半過ぎに米原駅到着です。大垣の乗り換えが意外と時間がなく輪行バッグを担いでダッシュでした。
久しぶりの輪行で少し時間がかかってしまいました。
10:10

米原駅で組み立て。サイクルステーションがあるのは在来線側(東口・山側)になります。記念撮影&チェックポイントでクイズに答えます。

JRの線路の下のトンネルをくぐって西口に出ます。
10:30

琵琶湖湖岸に到着!ここから反時計回りにスタートします。途中、琵琶湖大仏なんてものがありました。
10:50

長浜城。公園と一体化されており、桜が結構残っていました。
11:50
賤ケ岳。急こう配になります。

賤ケ岳トンネル。トンネルの中はひんやりとします。

トンネルを抜けたところから見る琵琶湖。

12:30
賤ケ岳から再び湖岸へ。

このあたりから海津大崎にかけて(実はその先も湖西はずっと)桜並木が続きます。特に海津大崎はさくら百選にも選ばれている桜の名所となります。

4月中旬に行きましたが、ちょうど散り始めで桜吹雪の中のサイクリングとなりました。
大津あたりはすっかり葉になっていたので約1週間遅いようです。翌日話した地元のサイクリストに聞くと、1週前が満開。大津よりも遅いのは、湖北は雪解け水が湖岸に流れ込むので気温が低く桜の開花が遅いということです。自然がおりなす現象ですね。
大崎からマキノにかけて湖にそって別荘地がならび、平日にもかかわらず湖面に向かってアウトドアチェアを広げている光景が見受けられました。本を読んだりして。めちゃくちゃ贅沢な空間ですよね。
13:15
マキノ町のお食事処「ととろ」で昼食。すでにお昼受付の最後でしたが、食べさせてくれました。こちらがお任せ御膳。贅沢なセットです。

マキノからは高島へは、湖岸に桜が植えられており1000本桜という。

風車村到着。STAGEX高島というグランピング施設にあります。

高島旧市街。このあたり雰囲気があるなと思ったら、大溝城という城があった城下町だったということです。酒蔵なんかもあります。路面が赤さびで赤くなっており、このあたりが雪国であることを想起させます。ちなみに日本遺産に登録されています。

JR近江高島駅前にあるローソンでソフトクリームで休憩。なぜか巨大なガリバー像があります。

高島旧市街を後にして、白髭神社へ。結構、観光客が多いです。湖面に鳥居が立っておりフォトスポットとなります。近江最古の神社ということです。湖面のすぐ横まで山が迫っており、その山を背に社があります。山の中には紫式部が詠んだ歌の碑があります。
「みおの海に 網引く民の てまもなく 立ちゐにつけて 都恋しも」
越前国司として赴任する父藤原為時に従って、この地を通った時に詠んだものであり、都を離れて寂しい!ということですね。
17:00
予定通りの時間に近江舞子の宿に到着。約95キロのライドとなりました。
宿は、ザ民宿。土建関係の仕事の方が泊まっていました。
近くの「比良とぴあ」という日帰り温泉に送迎があり、温泉で一日の疲れを流します。これはありがたいです。

夕食は鍋焼きうどんセット。晩酌も。いつのまにか9時過ぎには就寝。
2日目 舞子~大津~瀬田~草津~彦根~米原
2日目は、舞子から大津の間に西教寺、日吉大社、近江神宮を、大津~瀬田の間で石山寺、建部大社と回りたいと思っています。1箇所30分だとすると2時間半はかかる。そして米原には17:00までには着いておきたい。
7:30

宿を出発。まずは西教寺を目指します。堅田あたりから国道が混み始め、旧道に逃げます。旧道って交通量もすくなく絶妙に蛇行しており自転車で走るには最適です。
9:00
雄琴温泉街を抜けて坂本の手前で山側に入っていきます。ここの坂がかなりきつい!新興住宅街のさらに山手に抜けた先で西教寺到着。

天台真盛宗総本山であり、明智光秀の菩提寺で、一族の墓があります。参道にかざぐるまをつかった演出がされていました。

紅葉も有名ということで、ちょうど青紅葉が綺麗でした。
10:00

西教寺の隣にあるのが日吉大社。東本宮と西本宮に分かれているというちょっと変わった造りになっています。西教寺から近いのが東本宮になります。西教寺とはうって変わってなんとも立派なスギ林の中を東本宮から西本宮へと歩きます。
10:45
日吉大社から京阪石山坂本線に沿って次の目的近江神宮へ。この日の一番の目的の神社になります。カルタの聖地であり「ちはやふる」の舞台となる神社です。

こちらはかなり大きい神社です。参道を進むと階段の上にあらわれる朱色の山門。
ちはやふるのポスターの場所になります。

お参り後、競技カルタの大会会場である近江勧学館へ。「ちはやふる」の出演者サインなどが飾られています。残念ながら2階に行くことはできなかったのですが、この階段!とちょっとテンション上がってしまいました。

11:50
西教寺から大津へ。どんどん交通量が多くなります。

大津港に到着。噴水花火が12:00からだったのですが、先を急ぎます。翌日がお祭りのようでその設営準備がされていました。
大津港から瀬田、そして草津、近江八幡、彦根とずっと湖東はずっと公園になっていてなかなか素敵な空間です。
12:10
瀬田唐橋を通過。通常のビワイチはここで瀬田橋を渡るのですが、瀬田川を南に下り、石山寺に到着。紫式部が源氏物語を起筆したというお寺になります。

その名の通り、石山の上に立つ芭蕉堂が素敵です。

そして本堂は国宝指定で、源氏の間というスペースがあり、紫式部が源氏物語を書いたということです。
13:00

再び瀬田橋を渡り、そのたもとにある「ビワイチ出発の地」に碑。
13:10
ここで北に上がるのがビワイチコースですが、再びはずれそのまま東へ進み、建部大社へ。

近江国一之宮になります。一之宮ですが思ったよりもこじんまりとしていました。
13:30
お参り後、そろそろお昼かなと思って探しているとオシャレなラーメン屋を発見します。「らー麺 鉄山靠 瀬田本店」になります。後で調べたら食べログ3.5と高評価のお店でした。

塩分を欲していたので、「塩とんこつらーめん」をいただきます。疲れた体に染み入りました。
14:40
昼食後、ひたすら湖岸道路を北上します。実は昼食後アプリの一時停止の解除を忘れており15キロほど測れていません。
琵琶湖大橋をすぎてすぐ、「琵琶湖サイクリストの聖地」到着。

15:30
近江八幡のローソンで休憩。アイスを食べます。みんなここのローソンで休憩していました。ここで先ほどの「琵琶湖サイクリストの聖地」で写真を撮ってもらった地元の方と話します。聞くと朝5時に彦根を出発して、ここまでやって来たそう。奥琵琶湖の桜が綺麗でしたねという話をすると、北側が雪解け水が流れ込み湖面の温度が低いので開花が遅いということを話してくれました。なるほどそういうことなのですね。
17:00

彦根城。遠景のみもうすぐで一周完成です。
17:20

米原のスタートした湖岸に帰ってきました。
17:30
米原駅到着!いやぁ長かった。

寄り道もしたので全部で220キロほどの行程になります。約16時間ほどかかりました。

高低差はあまりないので、漕ぐのは楽なのですが、なによりも腰が痛い。1時間ものるとかなりしんどかった。リュックを背負うとしんどいです。
次は、ミワイチ(三河湾一周)、イセイチ(伊勢湾一周)あたり。その後はアワイチ(淡路島)、大阪湾一周ってのも面白そうです。