★★★☆
仕事が休みということで、何をしようかなぁと思って選んだ映画がこれでした。
オーガストこと”オギー”はふつうの10歳の男の子。ただし、“顔”以外は…。 生まれつき人と違う顔をもつ少年・オギ―(ジェイコブ・トレンブレイ)は、幼い頃からずっと母イザベル(ジュリア・ロバーツ)と自宅学習をしてきたが、小学校5年生になるときに初めて学校へ通うことになる。クラスメイトと仲良くなりたいというオギーの思いとは裏腹に、その外見からじろじろ見られたり避けられたりするが、彼の行動によって同級生たちが徐々に変わっていく…。
子どもというのは残酷なもので、自分と違うものを敵視します。この映画の舞台は小学校5年生ぐらい。ちょうど本能と理性がぶつかる頃合いですね。
人とは違う顔をもつ主人公オギー。彼の学校でのイジメを乗り越える物語かと思えば、この映画は、彼を取り巻く人々についてもかなりフォーカスをしています。
手のかからない姉、そしてその友達、オギーと仲良くなった(そして疎遠にもなる)同級生といった人間の視点でも描かれています。
本タイトルの副題は「君は太陽」となっています。そうオギーが太陽であり、それを取り巻く惑星のような関係。ただ惑星である彼ら、彼女らはそれぞれの悩みも抱えています。そうそれぞれのストーリーです。
オギーがなぜ太陽であるか。
それは彼がもつ優しさ、実直さ、勇気、そしてユーモアのおかげではないでしょうか。
その魅力で、外見を上回る内面で多くの人を魅了しているのでしょう。
映画中の名言で、
「人をいたわれ。みんなも闘っている。相手を知りたかったらやることは1つ。よく見ること」
というものがありました。人それぞれのストーリーがある、だから人に優しく。
そして、
「正しいことをするか、親切なことをするか、どちらか選ぶときには、親切を選べ」
というフレーズ。これまた一つの行動指針ですね。
共感できるシーンもいっぱいありますし、優しさとユーモアにあふれた作品でした!