著者は、元内田裕也のマネージャー、議員の秘書をやったり、イベント会社をやったり、フジロックのＮＧＯヴィレッジの村長をやったり。
70歳を迎える著者の自伝、そして日本昭和音楽史としても非常に面白い１冊。フェスもデモも何万人も集まるのを仕切るというのはノウハウとしては一緒というところが腑に落ちます。
またフジロック主催のスマッシュの日高さんとの対談はかなり面白い。またロッキンオンの渋谷さんについても。ここに登場する人はみんな70歳前後。日本の音楽の黎明期から見てきた人たちの話はやはり面白い。
政治的には当然、左色がかなり強く、ちょっと馴染まないところもあるけれど、音楽本として面白い一冊でした。果たして日本の人々が普通に政治の話をする時代ってくるのでしょうか…。
