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(映画)空白@109シネマズ名古屋~蒲郡が舞台のノアール映画

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★★★☆

評判を聞いて鑑賞。

なんと蒲郡が舞台映画。何度も行ったことがある場所で、いくつか恐らくあの辺りだろうという場所がでてきました。

 

さて内容です。

女子中学生の添田花音はスーパーで万引しようとしたところを店長の青柳直人に見つかり、追いかけられた末に車に轢かれて死んでしまう。娘に無関心だった花音の父・充は、せめて彼女の無実を証明しようと、事故に関わった人々を厳しく追及するうちに恐ろしいモンスターと化し、事態は思わぬ方向へと展開していく。

というなんともシリアスなヒューマンドラマ。

まずは古田新太、凄すぎ。

ここは蒲郡。愛知県の人はわかると思うでしょうけど、競艇場があり、漁港がある、いわゆるガラが悪い地域。本当にこういう人居そうである。娘や加害者、元妻、後輩などに当たり散らす。自分の否を認めない。

でも少ないながらも、子どもたちを叱るときを思い出し、自分にもこういう部分あるよなぁとも思ってしまいます。

もう一つ、気になったのは、寺島しのぶ

松阪桃李演じるスーパー店長と同じスーパーのパート。どこかしら空回りなポジティブさ、ボランティアやNPOを手伝ったりもしている。でも「正しい」を押し通す。それが「正しい」と思っているから。

そしてそれが痛々しい。

 

そういえば、この映画でもマスコミの取材の切り取りやSNSの誹謗中傷が取り上げられていました。自分たちは正義。これは先日観た「由宇子の天秤」でも取り上げられていました。

 

みんなが「正義」を振りかざしがちな現在。それは物事の一面しかとらえていない。この映画のように、みんなが正しいと思ってやっていても、それは嚙み合うはずもありません。

ある希望はやはり寛容なのではないでしょうか。

 

 

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