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(読書)旅の柄/花村萬月

引き続き旅本を読んでいます。

アウトローな小説家らしく独特の旅エッセイとなっています。ただ飛行機嫌いということもあってか国内を取り上げたものばかりです。
テーマとしては、北海道、沖縄、徒歩、オートバイ、フェリーといったものとなっています。観光地的なものは皆無で、旅の道中の記録、記憶、考察となっています。
それは本書の終盤のエッセイの中でさらっと書かれていた一文、
 
『価値というものは苦労の度合いに比例するところがある』
 
ということに集約されていると思います。
どこに行ったというよりも、どうやって苦労したかというエピソードの方が、記憶に残る。
 
あとこれを応用すると、
旅が人を育てるというのであれば、苦労することが人を育てるとも言えますね
 
気張らずに読める男っぽいエッセイでした。

 

旅の柄

旅の柄