★★★★
公開終了直前に観てきました。青春群像劇としては近年では「桐島、部活辞めるってよ」という傑作がありますが、こちらも良作でした。
母親視点でも、それぞれの学生視点でも楽しめる作品だったと思います。アニメならではの、「萌え」ポイントには、確かにわかるけど…、ねぇ。というのが正直なところです。
大人になるということは?
青春とは、大人でもない、子供でもない、そんな時期です。この映画では、大人になるということのひとつの基準を描いていると思います。
大人になるとは、「トラウマを受け入れること」。
これは、ここ数年、僕自身もそういう風に考えるようになりました。本来ならば、この映画の登場人物らのように高校時代にでもクリアすべきなのでしょう。しかし、どうもそれをクリアできずに歳を重ねる人が多くのなっています。まぁ僕も、25、6歳でしょうか。
言葉というものについて
この映画では、大事なキーワード『言葉』というものの役目について、いくつか提示しています。
言葉というものは、発することで人を傷つけるもの。と同時に、人を癒すものでもあるということ。
言わないきゃ、わからない。言わなくてもわかる。
(言ってもわからない。ということは描かれていません…)
伝達手段の言葉。ただ、人間は脳内での認識&記憶方法としても言葉を使っています。ですので言葉にしてしまった瞬間に記憶に残るのでしょう。そんなことも考えてしまいます。
いい映画でした。心地よい涙も流せます。